旅は人生の濃縮パック(1) 〜見たぞ!スリ現行犯!Inベトナム〜 


今や、ブームのベトナム、ホーチミンへ午後3時の到着。おー!暑ーい!税関を出たら、もうそこが外。わんさとお迎えの人であふれています。初めてこの地を踏んだ92年当時とまったくかわっとらん風景が広がりました。

さあ、小額の両替をすませ町へ。ぼったくりタクシーのおやじにつきまとわれながら、ずんずんと歩き、空港の敷地内を出、乗合ミニバスに乗車。町の中心のベンタイン市場まで2千ドン(20円)だと。タクシーだと、うまくいって1台6万〜7万ドンと(600円〜700円)だというから、思わず、ふっふっふ、と勝利の笑いがこぼれる私・・。熱帯の風に吹かれ、笑えるほどのカラフルな“防排気ガスマスク”を眺め、徐々に頭も体もベトナムバージョンに変化させていたのですが・・。と、そのとき、6人のメンバーのひとり、気分が悪い、吐き気が・・と。ラジオのバリバリ音があまりにも耳障りだったことが原因。慌てて、ドライバーのおにいちゃんに、身振り手ぶりでラジオを切っていただく。しかし、一度悪くなった気分はそうはよくはならない。原因は、排気ガス?独特の臭い?振動?窮屈さ・・。同乗のお爺さんが、心配そうに、『ほれ、これを』とコロンを差し出してくれた優しさに、感動するが、やっぱり直らない・・。

で、どうにか、町の中心ベンタイン市場に着き。バスを降りたその場所で、ちょっと休んでいると、待ってましたと近寄ってきたのは、絵ハガキ売りの少年ペア。扇形にハガキを広げ、体に突きつけてくる。年は14〜15歳ぐらい。この“扇形”そして“ペア”でやってくるのがミソだとは知らずに、彼等はあまりのしつこさに辟易しておりました。しかたなく、私たちは歩いて彼等をまこうと。しかし、いやはやしつこい。そのうち、彼等の行動に変化が現われるんですねー。それは、彼等がハガキを突きつける相手が、ひとりの女性に集中し始めたこと。
その後、あー、やっといなくなったー!と思ったときには、すでに遅し・・。
「あ!サイフが・・ない」とYちゃん。
やられたー!私たちはあまりの鮮やかな手口に、唖然としたのは言うまでもない。彼等は、 首からサイフをぶらさげていたYちゃんをずっと狙っていたというわけ。ハガキを扇形にするのは、目をくらますための道具だったんですー。くやし。そう、ベトナムの子供は手強いゾ

<教訓1>サイフはシャツの中に入れましょう!

トップ
メール