旅と人生(3)〜いろんな旅があるから素晴らしい〜


 旅の茶話会を始めて3年になります。毎月1回、世界あちこちの話を聞きながら、和気あいあいやってます。旅はまさに“人生の縮図”。人の数だけ旅がある!んですねー。今回は、この会で話してくれた旅人さんをご紹介したいと思います。

 2000年第1回目のゲストは、パソコンをフルに活用して、年に5回もプライベート海外に出かける森戸氏。どーしてそんなに行けるの?と思うでしょ。そのナゾはインターネットにあり! 彼はいくつものメールアドレスを使いこなし、どこにいても、会社と連絡を取れるようにしているんです。サラリと仕事をこなし、旅に必要な情報もゲット。旅仲間のメーリングリストで「美味しいレストラン知ってる?」と問えば生の情報が!いやーマイリマシタ。

   1999年のしめくくりは、タイ→カンボジア→ベトナム→ラオス→タイと周遊した古手川さん。ひとり旅も、アジアも初めて、かつ、無計画というから驚きです。2ドル3ドルの安宿に泊まり、オンボロバスでの国境越え。いともスイスイと足跡を語ってく彼女。一体、小柄でスリムな彼女のどこに、その体力と、動じない?精神力が隠されているの、と思った私は、ハイ、質問!「な、なんか困り果てたコトってある?」「バスが故障した時かなー」「で?」「野宿になっちゃって」「ぐっ!」しかし、当の彼女は「思ったより朝が早かったですよ」と笑顔。いやー大物!小さいことでしょっちゅう焦っている私は、彼女を見習お!

   それから、グループで旅をする楽しさを私に教えてくれたのは、ドイツを旅した山口さん。まず、彼女流の“3倍楽しむ旅の仕方”。旅行前には、@簡単な現地の言葉を覚えA歴史知りB効率よく回るための下調べ。旅行中は、6人の性格や得意分野にあわせて役割分担。音楽係、通訳係、記録係、ボケ係?等々。グループだと“分裂する”と言うけど、役割分担や、興味別に行動をとる、って大切だなーと思いました。そしてさらに、旅行後の楽しみは、写真交換、ビデオ試写会、そして旅行記の発表。喜びは3倍に、失敗や戸惑いはお笑いに変える・・。仲間っていいものですね!

   バイトしては、あちこち旅している大学生のマイコちゃんからはインド・ネパールの話。滞在交流型の彼女は、泊めてもらうことも多いそう。さてさて、女性がひとり旅する時は“ブス”にして行きましょう!というのが私の持論でありますが、彼女はスッピンでもカワイイ。決して強そーにも見えないし、ならば、どうやって身を守っているのかが知りたくなりました。で、徐々に分かってきたこと、それは、優れた観察力、とことん聞く、うのみにしない、おかしいと思ったらさっと引く、等々。それらをごく自然にこなし、結果、スキを生まないんだーと納得。そんな彼女の次なる旅は“ラオス”だそうです。

  雑誌で見たマラケシュに惹かれ、モロッコへ旅だった手島さんは、友人のドタキャンにより、初のひとり旅挑戦者。フライト上、真夜中にカサブランカ到着して、タクシーで一挙マラケシュへ向かったそうですが、「もー緊張で、約3時間ずーっと無言でしたー!」と。夜が明ければ、見るものすべてにカルチャーショック。それでも、彼女は、雑誌に載ったステキなホテルに泊まり、アトラス越えを車窓を楽しみ、安宿や屋台、現地の人にもふれていくんです。そのひとつひとつに、感動と驚きが伝わってきました。私自身もモロッコの喧噪には翻弄された?だけに可笑し懐かし・・。結果、彼女はモロッコに大いにハマッて、数ヶ月後、また行くそーです。

   高校・大学と、アメリカでの留学生活を話してくれたのは土岐さんです。とても厳しい全寮制の女子校で、毎日山のような宿題があったそう。でも、決められた時間内にそれができず、授業についていけない。しかし、消灯時間を破ると罰則が待ってる・・。そんな中、自分の選んだ道だと、布団をかぶって、口にくわえた懐中電灯で照らし勉強。当時を思い出して涙ぐんだ彼女に、みんなも思わず涙でした。そして、彼女の努力が表彰されたときには、心から拍手! また、大学のユニークな授業や自由な校風にはビックリさせられました。
 貴方も世界の旅、一緒に聞いてみませんか?  

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