The Sphere Logo


Serialization: A STAGE OF RUSH

#3. "Caress Of Steel (Down The Tubes) Tour"

cos
Released Sep. 1975
Mercury/Polygram
Produced by
 Rush and
 Terry Brown

Tracks: 
 Bastille Day 
 I Think I'm Going
 Bald 
 Lakeside Park 
 The Necromancer 
  I.Into Darkness
  II.Under The
     Shadow
  III.Return of
      the Prince
 The Fountain of
 Lamneth 
  I.In the Valley
  II.Didacts and
     Narpets
  III.No One at
      the Bridge
  IV.Panacea
  V.Bacchus Plateau
  VI.The Fountain

 バンドは1975年9月に "Caress Of Steel" が発売されたあと,約3カ月半のツアーにでた。が、アルバムのできに満足していたメンバーはそのツアーにはがっかりした。
 Neil によれば「小さな町と小さなクラブを回るかなり落胆するツアーだった」ということだ。

(Visions:The Official Biography より抜粋)




 "Caress Of Steel Tour" は1975年の10月か11月に始まり、1月のはじめに終了したと思われます。
 残念ながらこのツアーの日程はあまりわかっておらず、約40のショウが行われたといわれているのみです。

 Visions に載っている Neil のコメントのように、このツアーはバンドの意気込みをどんどん萎えさせるものだったようです。
 いくつかのショウが終わった時点でバンドとクルーが "Down The Tubes Tour" と冗談半分でこのツアーを呼んだものの、実際最後まで下降トンネルを抜けられなかった、という話も Visions に記載されています。

 A Stage Of Rush #1 でふれましたが、この時期の音源は全く出回っていません。したがってセットリストがまったくわかりません。
 前後のツアーのセットリストから類推するに一曲目はおそらく Bastille Day, そのあと Anthem, Lakeside Park と続いたのではないでしょうか。

 ただ、"Caress Of Steel" からこのツアーでのみ演奏された曲があったのかどうかさえもわからないので、セットリストを考えるのも難しいです。

 今の所断片情報で "I Think I'm Going Bald" が演奏されていた、というものがあります。
 ですから旧 B 面の "The Fountain of Lamneth" が演奏されていたのならば、"Anthem", "Lakeside Park", "The Necromancer" の演奏は他のツアーで確認されているので "CoS" からは全曲が演奏されていた、ということになります。

 #ちなみに "By-Tor And The Snow Dog" の続編である "The Necromancer" は後のツアー、"All The World's A Stage" tour で "By-Tor >> The Necromancer" というメドレー形式で演奏されています。
 ただし、このときは第III章の "Return of the Prince" のみでした。もしかしたら "COS Tour" では完奏されていたのかもしれません。

 というわけで、仮想セットリストを作ってみました .

  • Intro/ Bastille Day
  • Anthem
  • Lakeside Park
  • The Fountain Of Lamneth
  • I Thing I'm Going Bold
  • Beneath, Between And Behind
  • By-Tor And The Snow Dog/ The Necromancer
  • In The End
  • Medley:
    • Working Man
    • Finding My Way
    • Drum Solo
    (encore)
  • Fly By Night
こんな感じかな。信用はしないでくださいね (^_^;;)

 このツアーの最終レッグ、といっても1976年1月だろうか位の推測しかできませんが、なんと "2112" が新曲として演奏されていたことが Visions に記載されています。
 しかもまだシンセサイザーやデジタルディレイなどのエフェクトによるアレンジもない、ワーキングトラックが演奏されたらしいのです。
 うーむ、聴いてみたい。是非この時期の音が出回ってもらいたいものです。

 この時期の映像ですが、8mm film でとられた Rochester, NY のものが残っています。しかし白黒で、音はアルバムのものが重ねられています。しかもほんの断片しかありませんので、あまり情報は得られません。





Prev. Tour |Next Tour |A Stage of Rush index |Back to Rush index