〔前の画面〕 〔クリックポイント〕 〔最新の一覧〕 〔終了〕 33 re(4):Secret Touch (解釈 その1)2002/5/26(日)21:22 - weinrib - 9873 hit(s)
実はツリー型のBBSには不慣れなものなので、こういうレスのつけ方が適切 かどうかわかりかねるのですが、とりあえずiapetusさん、Sarieさんお二方の 解釈の流れを受けて私なりのつたない解釈を書かせていただきます。ただ、 私はまだこの曲を通してきちんと文章化する段階に至ってません。現時点で 漠然とこうじゃないかな…と思っている状態からの発言になりますので、 後で若干見解が変わる可能性もあります。ご容赦ください。お二人の深い 考察や知識にはとても及ばず、お恥ずかしい限りですが…(汗) "The way out is the way in"の個所は、迷宮をさまよう様な閉塞感よりも、 生きている限り物事には終わりがない(からこそ道は開ける/新たな始まりに つながる)といった肯定的な意味を感じるので、私の持っているイメージは Sarieさんの訳に近いでしょうか。私には「終わりは始まり(につながる)」 程度の訳しか頭になかったのですが、「出ずる道は、入で来る道なり」という のは原文の"way"も生きていて且つenigmatic mantraの色合いも出ているので すごくいい感じです! この"Secret Touch"では、この世の何もかも(自分の身に起こる事とは全く 無関係に営みを続けるこの世の事象から、他者とのコミュニケーションに いたるまで)に、疎外感・距離感を覚え("Out of touch")、かみ合わず ("Out of sync")、どうしようもなく孤独である。厭世的になる…という 状態の描写が大部分を占めていますよね。 こういったことは、Neilの個人的体験が元になっている部分が確かにあるの だろうとは思います。家族(=ごく身近の愛する者)を永遠に失うという およそ絶えがたい事実をつきつけられた時、奇妙なほど現実感がなくなり 全てが他人事の様に感じ、自分自身の存在さえも定かではない状態に陥る、 というのはよくあることであろうと思います(私事ですが自身の体験も含めて)。 (現実と対面するのが辛いが故に無意識に現実との接点から離れようとして いるのかもしれません) ですが、彼の常として、普遍性を持たせる配慮と希望を示す言葉もやはり 忘れられていない様に思えるのです。だからこそあえて、サビの部分は "my heart"ではなく"the heart"となっているのでは…。 辛い現実・何もうまくいかない・絶望しか感じられない…そういう時が続いても、 自分の心を動かす・救いとなる存在を実感する瞬間("A gentle/healing hand, a secret touch on the heart")が必ずある−−というか、そういう何かを 求めずに生きることはできない。その「存在」(対「特定の一個人」に限り ませんが)との出会いを求め現実との接点を失わずに「在り続ける」こと そのものが、生きていく為の力であると…("Life is the power that remains") ああ、何だか全然まとまりがないです。「こういう訳がいい」という具体的な ことではなく、「言わんとしているのはこんな感じのことでは?」的な内容に なってしまいました。 〔ツリー構成〕
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