★ 町内会 Webサイトの実態と課題 ★ 
 〜人を動かし持続的に運営可能な Webサイトの実現を目指して〜 
 
■町内会サイトの利用実態(アクセス数)
 評価指標として、(月間アクセス数÷所属世帯数)を採用します。 指標値=1なら、各世帯が平均月1回のアクセスをしている計算になります。
ただし、インターネット接続環境のある世帯が約6割であることを考慮すると、「ネットを使える各世帯から月1回のアクセス」=「指標値 0.6」ということになります。
 
 この値が0.6未満のサイトは約半分存在します。これは、全国のインターネット世帯普及率が約6割(2003年当時)であることに基づくと、町内会に所属していてネットが利用可能な世帯から、平均月1回のアクセスさえも得られていないことを意味します。
 せっかく手間をかけて作ったのに、ほとんど利用されていないサイトが、かなりの数存在するのです。
 
■町内会サイトの利用実態(利用者層)
 少し視点を変えて、町内会サイトにアクセスするのはどのような人々なのか、ということを簡単に見てみます。
 町内会サイトの一つ、駿河台自治会のサイト上で行われたアンケート調査によると、30代・40代が4割以上を占める結果となっています。少なくともこのサイトは、働き盛りの世代の興味をひきつけることに成功していると言えます。
 
■町内会サイトの運営
 ここからは、町内会サイトの運営について考えてゆきます。 約6割のサイトが個人によって、約4割のサイトがグループによって運営されています。後者は、ホームページ委員会・町内会広報部などの組織で、その人数は2名から21名までさまざまです。
運営主体の中で、ページ作成・デザイン・掲示板の監視など、実際の管理作業を行う人、つまり管理者の数は1名だけのケースが6割を占め、2名が3割、3名以上のケースはまれであることが分かりました。 大規模な運営グループの場合でもこの傾向は変わらず、残りのメンバーは情報収集活動などに 関わっているものと考えられます。
さて、管理作業を負担に感じるかどうか尋ねたところ、回答はほぼ二分されました。 負担であると答えた サイト の特徴を見てみると、 地域外からの利用も考慮に入れている、住民手作りへのこだわりが強いということなどのほかに、 グループ運営、管理者2人のケースが多い、という一見矛盾するような傾向がありました。 そして最も顕著なのは、管理者自身が情報収集作業の負担を感じている場合が多い、という傾向です。 運営グループ内の作業分担が上手くいっておらず、管理者の負担が増大しているという実態が見えてきます。
 
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