1999年1月12日(日)


男の場合1Pは、「こする」という行為と切っても切れない関係にある。
「男とは、こする動物である」と定義づけることさえ可能かもしれない。
1Pを覚えて以来、さまざまな方法で欲望を解放してきたけれども、
何らかの摩擦なしに、それをやり遂げたことは未だかつてなかったし、考えたこともなかった。
それが今夜、実現したのだ。
この時期に1P日記など書いている場合ではないかもしれないが、久しぶりにちょっと変わった
経験ができたので、記録に残しておきたいと思う。

その夜、僕はベッドの中で、眠ろう眠ろうと努めていた。
今朝起きたのは11時。それなのに昼寝もしてしまった。
運動はもとより、勉強さえろくにしていないのだから、眠れないのは当然である。
だが、明日は学校でテストがあるため、あまり夜更かしはできない。
そういうわけで、早めにベッドに潜ったのだが・・・
なにもない天井を見つめながら僕は、「眠れないときは素直に起きている方がいいらしい」という結論に達した。
布団の外は寒さで満ち満ちている。エアコンを切り、パジャマに着替えてしまったいま、
再び起きて活動を始めることはもはや不可能だ。
行き場をなくした僕は、室内を満たす冷たい暗闇と、沈黙を共にすることを強いられた。
某友人ならば、こんなときに数学の問題でも考えるのだろうが、あいにく僕にはそんな意志はなかった。
目を閉じ、何も考えないように努力する。何も考えないということを考えている自分に気づき、寝返りをうつ。
枕に頭を沈め、すーっと空気を吸う。身体を流れる血液の脈動音が耳障りで、また寝返り一つ。
−−眠れないときにはどうしたらいいか。
答えはもう分かっている。1Pだ。
ただ、1Pをしないと眠れないらしい自分の身体がちょっと恐くて、できるならば1Pに頼らず
睡魔のお迎えを待ちたい、という気持ちもあった。
自分の中で、どうしよう、どうしようと二者択一の迷いが生じる。それがさらに眠りを困難にするから厄介だ。
最近、1P依存症なのだ。今日こそは1Pしないで寝てみようと思っても、夜明けの近さを知らせる時計に促され、 手っ取り早く1Pを済ませてしまう。
気持ちよさも、幸福感も、楽しさも面白さもなにもない、ただ単純で機械的な行為。
そんな1Pばかりだ。違う、そんな1Pはしたくないはずなのに・・・
どこかで止めないと。惰性ではいけない。
もしかすると、今日のような夜は、チャンスかもしれない。
明日のことなどすべて忘れて、1Pに没頭する。1Pにふけるのだ。
決めた。
僕はそろそろと、胸のあたりに右手を移動させる。
パジャマの上から、感じる部分をゆっくりなぞる。ゆっくりすぎるくらいに。
厚手のパジャマだから、感触は極めてわずかだ。けれども、なにか気持ちいい。
そう・・・こういう気持ち・・・こういうのって久しぶりかもしれない。
トントンと、やさしく叩くように人差し指で刺激する。なんとなく気持ちいい。
羽毛でくすぐられるような、あいまいな気持ちよさがずっと続く。
徐々に高まってゆく快感で、身体がいっぱいになる。思わず両脚に力がこもる。
シャツの上から乳首を撫で上げる。小さく、ほんのわずかな突起だが、
身体中で一番感じるところ。
何も考えず、静かに、ただ前後に指を使う。
はぁあ・・・乳首の中でも先端が一番感じる・・・
もっと・・・今夜はこれだけじゃ足りない・・・
ベッドから抜けだし、道具を探す。寒さなど気にもならない。
ただ、いまの自分を満たすために、本当の絶頂感が欲しくて、欲望の箱を開ける。
冷たくなった身体でシーツの中に転がり込む。手には本体から外れたピンクローター。
その振動を乳首に直接感じたくて。
スイッチを入れる。低い振動音がシーツに吸い込まれてゆくようだ。
シャツの上から、感じる部分を震わせる。左手で乳首をつまみ、その先端を震わせる。
あぁあ・・・ああ・・これだけじゃ・・・
今まで触らないで我慢してきた部分に、その震えが欲しくなった。
シーツの中で邪魔なものを脱ごうとしたとき、その一部が冷たく濡れているのに気がつく。
いつもはこんなことさえない、今夜は特別・・・
触ると、奥の方から指へと溶けだしてくる液体を感じる。 それを指にいっぱいつけて、全体を撫で回してみよう。
もちろん、左手で乳首をつまむようにして・・・
ああぁ・・・声にならないような、そんな「言葉」はピンクローターの震動音にかきけされる。
小刻みに動き続けるローターを手で持ち、亀頭に押しつける。
あぁ・・・しごいてしまいたい・・・そうしたらもっと気持ちよくなれるのに・・・
微妙すぎる気持ちよさ。もっと直接的で、すごい快感が欲しい・・・
でも、もっと焦らされたい。
乳首をつまむ左手を、ちょっと乱暴に扱う。
突起だけでなく、片方の胸全体を刺激する。
ちょっと痛いくらいが一番いい・・・
それでも物足りなくて、腰が自然に動いてしまう。
感じるところがもっと強く、ローターにあたるように・・・もっと摩擦が、震動が欲しい・・・
ローターを、そのまま下の方へおろしてゆく。
ぴんと張りつめている先端から、硬くなっている根元の方へ。
そして、その下の、付け根の部分にあてがった。
震動が、身体の中の、というより股の中心部分を直撃した。
ああっ・・・反射的に、スイッチを最大まで上げる。
振動音がさらに激しくなり、ローターは暴れ出した。けれどもパジャマとあそことに はさまれて、逃げ出すことはできず、ただ僕の中心を攻め続けるだけだった。
両手で胸を刺激する。下半身の刺激はローターにまかせ、乳首を執拗にいじめる。
気持ちいい・・・こんなのでイっちゃうのかなぁ・・・
僕の中心は、激しい震えのために、感覚があるのかどうかも怪しくなってきている。
根元だけで、あそこにはほとんど刺激が届いていないはずなのに、 僕はだんだんと最後が近づいていることを予感した。
今日は最後まで焦らされて、あそこの先端からいつもにない量の粘液が出てきているのが分かった。
乳首も、すでに微妙な刺激では感じなくなってきて、強く摘んだり、大まかに揉んだりして 快感をしぼり取るようにしている。
あ・・・イクぅ・・・
あと数秒後にそれが近づいてきているのを知ると、僕は痛すぎるくらいに乳首を摘んだ。
あっ・・・
ああああはぁ! あはあっ、んんんんんあっ、ああっ・・・
あそこがローター以上に激しく震えて、すべてが飛び出るとともに、ベッドの上で身体が躍った。
はぁ、あぁ・・・・

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