1998年6月16日(火)


今日は、第2回模擬試験(実力テストのこと)最後の日。科目は社会だった。
僕は理系なので、社会は1教科。日本史・世界史・地理・公民・倫理・現代社会などいろいろある中で、 地理を選択している。時事問題を考えるとき、地理的知識は必須となると考えるからだ。
テストはそれなりの難しさだったが、ほとんどクイズ感覚の問題なので、終了のチャイムが鳴ってもさほど悲壮感は漂わない。
これが数学だったりすると、何とも言えない苦々しい雰囲気が、教室内と心の中に満ちあふれるのだが・・・

教室を抜け出すと僕は、変な人物のたまり場=「部室」に向かった。
同じ建物の同じ階に、3つの部室が並んで存在している。
模型研究同好会(部長曰く「模型道場」)、鉄道研究同好会、地学部地質班がそれである。
誰から見ても、「メジャー」な部活とは到底言えない。これらの「マニアック系」クラブの部員たちは、互いに兼部している者も多く、 自然とクラブ間の垣根は取り払われ、どの部屋にもほぼ自由に入ることができる状態となっている。
実際の活動はと言えば、名目通りにコツコツと仕事をやっているはずもなく、マンガを読んだり、ゲームをしたり、といたって健康的な 営みが毎日繰り返されているわけだ。
僕などは、模型の知識も、鉄道の知識も、地学の知識も無いに等しいのに、なぜかいつもこの近辺に出没している。
それに対しM村は、中学時代からの鉄道研究部員である。さらに、オーケストラ部も兼ねており、「バスクラリネット」という木管楽器の奏者でもある。
「帰宅部」の僕がここに来てしまうのは、単に、M村をはじめとする友人の存在があるからなのだ。

3つある部室のうち、一番南側にある地学部室だけが開いていた。
中に入ると、部長格の人物・O田氏が、最近急に増えた書籍をなんとか本棚に収納しようと、なにやらいろいろなものを片づけていた。
僕はそれには関わらず、久しぶりにカード麻雀を持ち出して、鉄道マニアのY田氏と久しぶりに二人麻雀を楽しむことにした。
この部室に関わる人のうち、理系は少ない。文系は社会が2教科なので、今はまだテスト中。よってこの部屋にも人が少ないのだ。
やわらかな光が、窓を通り抜けてきて卓上にこぼれる。テストが終わった開放感に浸りながら、僕は手の中で13枚のカードを遊ばせた。
リーチ一発・ツモ・ピンフ・タンヤオ・三色・ドラ1の倍満24000点を得た僕は得意になってゲームを続けていたのだが、 「童顔のテクニシャン」こと部長のO田氏は、本棚の上からそんな僕に声を掛けてきた。
「これ、持って帰って」同時に、男子校には最もふさわしくないもの、セーラースカートが上空から投げ下ろされた。
このホームページに掲載するための写真を撮るときに、はいていたものである。
もとは演劇部の所有だったようだが、不要になって捨てたところをすかさず僕が拾ってきたという訳である。
カラーは由緒正しい紺色で、コギャル御用達ではないから丈も長い。やや時代を感じさせるのは、フロントホックに付着した褐色のサビである。
裏地には、「三越謹製」と書かれた白い布がついており、その名前欄には「高橋 知佐了」という細いマジックペンの筆跡。
最後の「了」が謎なのである。これで正しいのか、はたまた「子」の間違いか。
正しいとするなら、なんと読むのだろうか。ちさりょう? いくらなんでもそれはないだろう。
さて、持って帰れと言われても・・・適当に返事をしておくが、持って帰って大佐の怒りを買おうとは断じて思わない。
どこか邪魔にならない場所に置いておけばよいだろう。片づけは後にして、僕はゲームを続けることにした。
次の局はツモがひどく悪かった。

社会2教科のテストを終えたM村たち文系組が、10時半頃になってぞろぞろとやってきた。
M村などはテスト中に寝てしまい、残り10分ですべてを「完答」したらしいが、 マークシート式テストなので、きっとでたらめに色塗りをしてきたに違いない。この人はいつもこうだ。
受験生たる自覚などまるでない彼に、今日はどこへ行く予定なのか尋ねると、そこにいた他の人たちと同様「鶴舞(つるまい)」に行くという。
一般的には、広い公園・勤労会館や公会堂、名大医学部が立地し環境のよさそうな場所というイメージがある「鶴舞」だが、 彼らは実のところ、アニメのセル画・同人誌などを買いに行くマニアックな目的で、また古本屋でエマ本を買いあさってくるという エロチックな目的で行くだけなのである。
結局、エアガン「MP5サブマシンガン」を部室に持ち込んでいる怪しげな男T岸とともに、僕は残ることにした。 エマ本あさりより、麻雀の方に心を引かれたのだ。このことが結局、今日の1P日記を書くきっかけとなったのである。
1時間ほどゲームをしていただろうか。相手をハコ(0点にすること)にしようと気合いを入れて始めた僕だったが、 今日は不調で(実力不足で?)逆にハコにされてしまった。
時間的にもそろそろ昼なので、お互い帰ることに決めた。だが僕は敗者、賭け 麻雀ではないから損こそしていないが、 とりあえず後かたづけくらいはしておかなくてはならない。
怪しい男T岸は、そそくさと部屋を出ていってしまった。残されたのは僕一人、黙ってカード麻雀を片づけ終わると、 いつもより軽いカバンを肩に掛けて部屋を出ようとした。
そのとき、ふと視界の隅にあったスカートに注意が向いた。
「一応、仕舞っておくか・・・」
僕はスカートを両手で持った。長いことアイロンもかけられていないスカートには、いくつものシワができており、 お世辞にも良い状態とは言えない。
でも、これをはいていた女のコがいたことは事実だ。そのころはもっと布地も綺麗で、 きっと肌色の脚を魅力的に彩っていたのだろう。
急に、部屋の中の静寂を僕は意識した。厚い扉を隔てた外からは、運動部の練習の声が聞こえてくるが、 部屋の中はしんと静まり返っている。いつもは多くの人でにぎわう部室だが、今は誰もいない。不思議なくらい閑かな空間だ。
僕の心に魔が差したのはその時だった。今だ。このチャンスを逃せば、二度目はあるかどうか分からない。
これは1P日記のネタになる−−−前々からそう思っていたのだ。学校の中での1P、それも、この部室内での1P。
O田氏、M木氏、I藤氏、その他諸々よ許したまえ。明日までにおいが残ることはないから大丈夫だ。問題ない。
ポケットティッシュを用意したあと、本棚・通称「高天原(たかまがはら)」を開け、おかずになりそうなエマ本を物色する。
・・・これがいいだろう。かなり古めの「デラべっぴん」というグラビア誌。
「美穂由紀」というAV娘が活躍していたころの本だ。この部室に、代々伝えられてきたありがたい書籍なのだろうか。
狭い棚から本を引っぱり出すと、僕はそれを机の上に置き、ベルトのバックルに手を掛けた。
ベルトを外し、あそこのチャックを開ける。まだ下着は大きくなっていない。・・・そして、我が高校の外見的特徴とも言える青色ズボンを脱ぐ。
チェック柄のトランクス。少しためらいはあったが、それも一気に下げてしまう。黒い部分が、窓から漏れる光の中で微妙な陰影をつくっている。
こんなところで、下半身をさらけだすなんて・・・僕は自分のことをますます変態だと感じ、また性的に感じ始めた。
脱いだズボンとパンツを畳み、本棚の上に置く。もし誰か入ってきたときに、脱ぎすててある衣服を見られたら終わってしまうからだ。
紺色のスカートを手にする。震える足を、片方ずつ、くぐらせてゆく。びくびくするような後ろめたさ。
スカートを腰まで上げると、今度はホックだ。女性のウェストサイズに合わせられたホックをはめるのは、かなりきつい。 おなかを締め付けられるような不快感だが、それがかえって、「自分はいまスカートをはいているんだ」という恥ずかしい自覚を強めてくれる。
紺色のスカートをはいた僕。スカートの下は、すでに大きく反り返っていて、外から見ても形がはっきりと分かってしまう。
女のコがはいていたスカートに、あそこを触れさせている・・・そう考えると、ますます下半身にしびれが走る。
僕はそのまま椅子に座り、エマ本を開いた。やや時代遅れの感もある裸の写真を見ているうち、ちょうどその女性たちが脱いでいた時代と、 今はチン×を包んでいるスカートの中に、女子高生の脚が見られた時代とが重なるような気がしてきた。
この女のコが、このスカートをはいていたんだ・・・
ありもしないことを妄想し、僕は紺色の布の上からあそこを強く握り、上下にしごき始めた。
スカートの布地からは、かなり強めの摩擦感が襲ってくる。あそこの皮がむけてしまいそうなくらい激しい摩擦だが、 乳首を左手でいじめてやれば、そんな感触も痛みから快感へと姿を変えてゆく。
僕はエマ本の上にあごをついて、女性の胸を凝視しながら敏感な2か所を責め続けた。
本当に乳首が感じる・・・あそこの先からも透明なのが出てきて、スカートの内側をぬめぬめに汚してしまう。
外からは運動部の明るいかけ声。対照的に、薄暗い室内ではあそこをこする小刻みな音がかすかに響く。
最初のうちは、誰か入ってくるのではないかと恐れていたが、奥の方から寄せてくる気持ちよさが麻酔となり、 そんなことももう考えられなくなっていた。
僕は2つ並んだ机の上に寝転がった。こわばったあそこを中心として、紺色のテントが張られているのがよく見える。
天井を向いたそれを布地ごと右手で握って、ひどく摩擦する。ポロシャツの上から乳首をじらしぎみになぞる。
マゾっ気のある僕のこと、それだけで頭の中は快感に染まり、「たま」を圧迫しながら転がせば、イキたい気持ちにぐっと拍車がかかる。
ダメ・・・イっちゃうよぉ・・・
僕はまた椅子に座り直し、乳首とあそこを徹底的にもてあそんだ。
おなかの方から、シャツの下に左手をさし込み、親指で左乳首を、中指で右乳首をくすぐる。
できるだけ射精を引き延ばそうとして、右手の動きに緩急をつけるが、張りつめた亀頭はゆるりとした動きでさえ、 敏感に快感をキャッチしてしまう。スカートにざらざら擦られる感触があるからなおさらだ。
ダメ、本当にイク・・・一線を越えたのが分かる。もう絶対に止まらない。最後の快楽を得るため右手は最高速になる。 スカートとあそこが擦れ合う乾いた音が、部屋を一種異様な空間に仕立て上げている。
いっぱい出しちゃおう・・・うつろな意識の中でそう考える。スカートを真っ白に、汚しきってしまうくらいに・・・
右手に力を込め、硬棒を逆反りにする。そのひどい圧迫感は、精神的にもより高いところへ快楽をいざなった。
出るっ! ああっ、あっ!!!!
びゅる、びゅるっとあそこが脈を打って、僕の粘液が四散する。
射精の数秒後、「あはっ」と声が出てしまうような二度目の快楽が身体の芯から絞り出されてくる。
そして、ぶるぶるっと身震いをしてしまうほどの、寒気が身体中を心地よく貫いて、僕はくたんと机に頭を預けた。

べたべたする・・・女のコのスカートを、気持ちいい液体で汚してしまった・・・
僕はスカートのホックを外してそれを慎重に脱ぐと、下半身丸出しのまま中をのぞき込んでみた。
充実した射精感が教えてくれたとおり、たくさんの白い水滴が藍色の闇の中で、鈍い光を放ってにおっていた。
久しぶりに、精液のにおいを意識した。いけない。そう思って、急いでティッシュを取り出し、欲望の残骸を拭き取る。
しかし女のコを包んでいた布地は、意外と吸水性にすぐれているのか、何回拭いても白い糸をひいて湿り気が残ってしまう。
僕はそれ以上きれいにするのをあきらめ、自分のあそこの掃除を始めた。
亀頭の部分には、まだべったりと精液がついている。ティッシュで拭くと、さらさらとした感触に過敏なほど反応してしまう。
気持ちいいというわけではなく、「くすぐった痛い」とでもいうような感触だ。もちろんあそこはまだ硬さを保っている。
一息ついたところで、本棚の上に置いてあったズボンとパンツをはき直す。やはり、下半身がすっきりとした感じは確かにあるものだ。
スカートは、まさか精液のついたのを持ち帰るわけにもいかないので、部室の中に隠しておく。 もしかしたら、もう一度エッチに使うことがあるかもしれない。
使用済みのティッシュは、部室のゴミ箱に捨てておいた。ただし見つかると面倒なので、 すでに捨てられていたポテトチップスの袋の中に押し込んでおいた。

こうして、僕の校内初射精は無事完了した。
一度やってしまうと、もうタブーではなくなってしまい、また抜いてしまいそうな自分が恐い。
エッチさというものは、どこまでも際限なく伸びていくものだな、と帰宅途中の僕は感じていた。
いつもなら「よい子」風に、ズボンの中にシャツを入れている僕だが、このときだけは、ポロシャツを「だらしなく」ズボンの上に出していた。
大佐が見たら、もしかしたら怪しんだかもしれない・・・
もちろん実際には、テスト後の学校で1Pしていたなどとは、悟られなかったから良かったのだが。




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