1998年5月14日(木)


※あまりエッチではありません。第4段落からは一応1Pの描写ですが。

学校からの帰り道。ちょっとだけ、いつもと違う道を歩きたくなる。
距離にして100mくらいの、ほんのささいな「非日常」。
都市部とはいえ、このあたりには緑も多く、葉をすりぬける風の音がさらさらと耳に心地よい。
この道を歩くことができるのも、もうあと半年。
3学期には授業もない。ただひたすら、皆それぞれの道へ進んで行くだけである。
ある者はこの街に残り、そしてある者はどこかへと旅立ってゆく。
希望を持つ者も持たぬ者も関係なしに、時は僕たちをゆっくりと外へ押し出してゆく。
ひとりで帰る午後3時半。アスファルトに覆われた黒い道路の向こうに、白い服装の一団が現れた。
近くの中学校から飛び出してきた、陸上部員たちのようだ。
その一団と、僕との距離は遠かったので、最初はそれがすべて女子であることには気づかなかった。
僕はいつも、やや視線を落とし気味にして歩くのだが、今はそうではなかった。
近づいてくるにつれ、その姿がはっきりとしてくる。躍動する肌色の脚。褐色でも、白色でもない「女のコの」肌色だ。
その脚の上には、エメラルドグリーンのブルマ。脚の色とは違い、みな同じ色なのが印象的だ。
そして、ブルマの中から出てくる白いシャツ。体操着だ。さらに視線を上げると、僕が一番好きなものが目に入ってきた。
揺れる胸だ。これぞ女のコ。
みんな中学生だろうに、かなりのサイズがあるように見えた。走る少女の揺れ。これだけで僕は夢中になってしまった。
もう、彼女たちと僕とは接近していた。お互い掛け合う声が聞こえた。足音が間近になる。 僕は意を決して、先頭を行く女のコの顔を鋭く見やった。
かわいい。
僕はもはや、ある意味では分別も付かなくなっているので、他の人から見て、この少女が本当にかわいいかどうかは保証できない。
けれど、僕にとってはよかった。顔を見ることができただけでも。
そのコが僕の左側を通り抜けてゆく。続いて2人、3人とすり抜けていってしまう。
本当はもっと、じっと見つめたいのに、改めて自分の気の弱さが恨めしい。
視線が合ってしまったらどうしようと思いつつも、横を過ぎてゆく足音にせかされ、また顔を上げる。
今度は2人いっしょに見ることができた。ああ、いいなぁ。
ほとんど球体のようにも見えるバストが、身体とは別の動きで、大きく弾んでいる。
・・・見たい・・・
でもなぜか、また地面を見てしまう僕。一団はもうすでに去っていた。
いつもと同じバス停へと向かう僕。また明日、同じ時間に学校を出ようと思うだけ。
こんなふうにして、僕の高校生活は終わりを迎えるのだろうか?

バスを下りる。紺色のセーラー服が、僕の目の前5メートルを歩いている。
たったそれだけで、何かを期待してしまう自分自身が情けない。
そして、どうしても視線を外すことができない自分が悲しい。
後ろからならこんなに見つめられるのに、どうして前からはじっと見ることさえできないの?
これも仕方がない、高校時代はそんなものさと思って割り切る。
ふと目の前の手が動いた。
前を歩いている女のコが、左手を背中にまわし、服を直そうとしているのだ。
とたんにドキドキしてしまう僕。彼女の手はセーラー服の中に隠れていたシャツまでも露わにし、 そして・・・その奥に秘められていた肌色をさらけだした。
女のコのウエスト。
それは瞬間の出来事だったが、しばらくの間、僕の視界に焼き付いたままだった。

電車に乗る。まだ早いので空いている。
いつもの通り、扉の近くに座る。なぜかというと、ここがいちばん女のコに近づける可能性が高いと、経験で知ったからだ。
「速読英単語」を開いて発車を待つが、誰も乗ってこない。まあ仕方ないだろうと思い、勉強に心を傾かせる。
扉が閉まる。ガタンと音を立てて、大きな車体が動いた。
1駅、2駅。勉強はそれなりに進む。
3駅目。扉がプシューっと音を立てて開くと、白い制服の女子がひとり乗り込んできた。
空いているとはいえ、2人掛けの席にはいずれも、1人が座っていて完全な空席はなかった。
女生徒は前後を見回してから、僕の目の前で、壁にもたれかかった。
そのまま目的地まで行くつもりだろう。電車は動き出した。僕は「速読英単語」から目を離した。
水色のスカートから伸びる肌色の脚。「すらりと伸びたきれいな脚」ではない。
でも、そんなものいらない。同い年くらいの女のコというだけで、もうそれ以上望むことはない。
何が、僕をこんな風にさせるのだろう。
いつも、エマ本やエマ画像には慣れきってしまっている。「この女ではヌけない」と思うこともしばしばある。
でも、女のコを目の前にするといつも、異性として意識してしまう。
手の届く距離。足をもう少し伸ばせば、靴の先でそのコの靴をknockすることもできる。
でも、絶対に手の届かない距離。どうやっても、絶対に。
もちろん、その距離を作り出しているのは僕自身の心の闇である。
そんなことを考えながら、幾駅かを車窓に眺める。扉が開き、誰かが下りた。席が空き、そのコはそちらへ行ってしまった。
僕は本をしまい、眠りに入った。

帰宅し、自室のドアを開ける。いつもと同じだが、安らげる空間だ。
昼寝の前には、絶対にヌいておかなくてはならない。そうしないと、途中で起きてしまうことも十分あり得る。
僕は椅子に座り、何をおかずにしようかと考えた。
部屋の中には、200冊を越えるエマ本と、数本のAV、20本弱のエッチなビデオ(テレビから録画したもの)、 いくつかのパソコン用エマゲー、10数枚のエマCD-ROMが転がっており、そしてハードディスクの中にはたくさんの エマ画像が封じ込まれている。おかずには不自由しない・・・はずだった。
けれども最近、どうもダメなのである。
もちろん、買ってきたばかりのエマ本などを開くときには、すぐにでも反応してしまうのだが、 それにもすぐに飽きてしまい、また新しいものが欲しくなってくる。
インターネットで画像を集めても、すぐに飽きてしまい、実用に耐えるのはせいぜい2回が限度。
これでは、感じられない身体になってしまうかもしれない・・・
見えない悪魔が、僕の脳髄を蝕みつつあるのだろう。もう、本当にダメなのだろうか?
いや、下校途中に感じたあの気持ち、あれこそが悪魔に対する十字架になるに違いない。
「ときめき」 あまりにもくさい言葉だが、それ以外に思い当たる言葉がない、そんな気持ちだ。
早く、本当の女の子に巡り会わなくてはいけない。
「ときめき」を知るのが先か、それともインポになるのが先か。
さすがにこれはオーバーかもしれないが、このごろ僕の頭には、そういうことがたまに浮かぶのである。
今日のオナニーには、ヌードは使わないことにしよう。
そう思ったとき、頭に浮かんだのは写真集「クリーム」の存在である。
学校の某クラブボックスにあったこの本は、おそらく先輩達の忘れ形見であろう。
内容は、15〜18才の女子高生達が制服と水着を見せつける、というだけのものである。
この本を手にした当時、まだ性的に「若かった」僕は、「裸のないエマ本なんて価値はない」と即断し、 引き出しの下の方へとその本をしまった。
けれども今、「裸でない」ことが重要になってしまったのである。さっそく本を取りだし、机の上に広げる。
表紙いっぱいに弾ける、女のコの笑顔。
僕はこれを見ながら、気持ちよくならなければいけない、となぜか思った。
ズボンを下ろし、トランクスを下げると、勃起していない小さなペニスがあった。
それを右手で握り、上下にしごく。これだけでは勃起しそうもないので、シャツの上から左手で、乳首をなでまわす。
効果てきめん。乳首は僕の性感帯なのだ。硬度を獲得し、膨らんでゆく僕のチン×。
女のコの笑顔を見ながら、下半身に刺激を送り込む。っはあ。
どういうわけか、その笑顔は僕の興奮を高めることなく、どちらかというとそれを抑制する方向に働いた。
「見てはいけないもの」を見ているような気がするのだ。なぜだ?
エッチな姿ではない、普通の女のコを見ながらオナニーすることに、不思議な罪悪感を覚えてしまう僕。
本当にいいのか? 普通の女のコをオナニーに使うなんて・・・やっぱり悪いよ・・・
それは、エッチな意味でしか「女性」というものをとらえられない、自分との闘いだった。
ページをめくる。容赦なく、普通の女のコが襲いかかってくる。
セーラー服にスカート。売り上げを狙う出版社の思惑があからさまに見て取れる。
しかし僕にとって、そこにあるのはブルセラ写真ではなく、自分の中に存在し得ない「女性像」そのものであった。
彼女たちの笑顔をしっかりと見つめながら、右手に力を込める。
次のページには、いくぶんエッチなショットも載っていた。少しずつ、自分が興奮してくるのが分かる。
笑顔を見るのが、苦ではなくなってくる。肌色に輝く脚を凝視すれば、彼女たちが「女」の部分を持ち合わせていることも分かってくる。
右手が作る筒状の空間に、ペニスが入ったり出たりを繰り返す。その内壁に擦られ、亀頭からは透明な液体が漏れ出す。
その液体は何本かの指を濡らし、その指がまたペニスにこすられ、液体は白く泡立ち、粘りけを帯びてくる。
乾きかけの「のり」のように、白くなったカウパーがペニスの動きを阻んでしまう。茎の部分を握りなおし、上下に激しくしごく。
左手はシャツの中に入っていく。指を広げて、親指を左の乳首に、中指を右の乳首に這わせる。
乳首の上を、円を描くように動かしたり、かゆいところをかくときのように、爪を立てて粘膜を感じさせる。
甘ったるい、とろけるような快楽が乳首から全身に広がる。そんな快楽が、見えない液体になってペニスを外側から絡め取り、 頭の芯まで響くようなピストンを誘発する。
イキそう・・・べとべとになった右手を離し、ページをめくる。
水着の写真があった。スクール水着が、16才の少女をラップしている。その胸のふくらみは、水着のせいなのか、それとも少女自身のせいなのか、 わずかしかなかった。けれども、確かにふくらみは存在したのだ。きちんと左右対称に、2つ。男にはないもの。
僕はこれを見て、頭のすべてが興奮してしまった。知らない間に右手があそこを握っている。 上下動も無意識に始まった。乳首は相変わらず、甘く、むせ返るようだ。
うつろな目でふくらみに焦点を合わせる。ああっ。

飛び散る。右手には白いデコレーション。
拭きながら思った、「この1週間、ヌードは見ないようにしよう・・・」
オナニーをやめられない18才高校生の、せめてもの禁欲宣言だった。
しかし・・・
次の日の夕方、同じ室内では、画面に映る女のコの艶姿を見ながら、チン×をしごいている男子の姿を見ることができた。
知人から借りたAVを、性懲りもなくおかずにしていたのである。
武藤H、悲しき1P人間。
今日もまた、いつもと同じafternoonが終わろうとしていた。





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