1998年3月29日(日)


この日、僕たち家族は年甲斐もなく、「潮干狩り」というものに行ってきた。
いつも同じ部屋にこもって勉強ばかりしていてはいけない、と祖父母に言われ (実際には、パソコンで遊んでいる時間も相当あるのだが)、 父母が僕を、外へ連れ出すことになったのだ。
はっきり言って、あまり行きたくなかったが、そこへ行くといいものが食べられるので ついていくことにした。
天気が最高だったことも手伝って、愛知県は知多半島の南端にある潮干狩り場は 大勢の人(ほとんどが小さな子供のいる家族連れ)でにぎわっていた。
海岸にしゃがみこんで、市場価格の倍以上もする値段のアサリを網に放り込みながら、 僕の視線は近くで無邪気に貝拾いを楽しむ少女の太股へと注がれていた。
海水に濡れてはいけないということもあって、当然スカートをはいてくるような女性はいない。
もしそんな人がいたら、どうやってもパンティを人に見せつける格好になってしまうだろう。
よってギリギリのところまでしか見えないが、少女の太股が見せる健康的なツヤと張りは、 ロリコンでは決してない僕にさえ、興味を抱かせるに十分だった。
1時間ほど目の保養をし、その代わりに腰を若干痛めて潮干狩り場をあとにする。
お目当ての食堂にたどり着くが、そこも人が満員で1時間くらい待たされてしまった。
さらに帰り道、知多半島から名古屋市へと続く「南知多道路」はひどい渋滞。
んー、これが日本人の休暇だなあとしみじみ感じた僕なのであった。

おっとこれでは、普通の日記になってしまう。
いま書くべきなのは、この日の夜になされた自慰についてだった。
久しぶりの外出に疲れた僕は、今日は勉強もせず早く寝て、明日に備えようと決めていた。
早寝の大敵は、性欲つまり「オナニーしたい」という衝動だ。
気持ちよい射精をしたいがために、30分でも1時間でもチン×をこすり続けて、 気がつくと寝床につくのは3時、4時ということがままある。
今日はそうならないために、早めに性欲を解消しておくことにした。
しかしあまり早くヌいても、寝る前にまたムクムクときてしまうので、 寝る前に入る風呂の中で、一発ドピュッとやることにした。

おかずには、かつて電話ボックスの中から奪ってきた「ピンクビラ」数枚を使用。
Hな写真を背景に、出張ホステスなどの電話番号が書かれた7cm×10cmくらいの 小さな紙である。都市に住んでいる方ならお分かりだろう。
こういうものは、当然ながら電話ボックス等に貼ってはならないので、警察がはがし、 また業者が貼り付けるというイタチごっこが繰り返されているわけだが、 僕はちょっと、警察のお手伝いをさせて頂いたまでである。
小さいので風呂場に持ち込むのが容易だし、湿気にもそこそこ強いのが特長だ。
母と祖父が待ち受ける部屋を早足で通過して、風呂に駆け込む。
もちろんその前に、服やズボンを脱ぎ捨てて全裸になることはいうまでもない。
風呂に入ったら、まず蛇口から水を出してお湯の温度を少し下げる。
そして洗面器でお湯を汲み、熱さ加減をはかると同時に股間を洗い流す。
やはり一番汚れていると思われるのはここなので、最初にここを洗う習慣が 身に付いてしまったようだ。
濃いめの陰毛が濡れて、しなやかな黒髪のようになる(本当か??)。
ここでチン×の皮がムけていなかった場合、くるんとムいて亀頭と茎をよく洗う。 ちなみに僕は仮性包茎、日本人としては普通の人種だ。
次に、お湯を流しながら股の間、まさに「股間」を手で撫でるようにしてきれいにする。
ここは汗やフェロモン(うわあ)が溜まっていてにおいが強いので丁寧に洗う。
それが終わると、上半身を洗い流す。そして入湯。
いい湯加減だ。しかし今日はいつもより早めに出る。オナニーをする時間を考えると、 早めに通常行動を済ませておく必要があるからだ。
歯を磨き、髪を洗う。ここは特に説明の必要はないだろう。
そしていよいよ、オナニーの時がやってきた。
浴槽に一部フタをかぶせ、その上にピンクビラを並べる。
いつも見ているエマ本やエマ画像と比べれば、過激さの点でははるかに劣るが、 それでも浴室の中では十分におかずの役割を果たすものだ。
僕は「お風呂マット」の上に尻をついて座った。浴室としてはまあまあ広い方なのだと 思うが、さすがに足を伸ばすことはできない。やや窮屈だが仕方がない。
シャンプーを手にとる。いつも僕が使っているような、シャンプーとリンスが別のもの ではなく、家族が使っている一体型のものを拝借する。
ここで注意しなければならないのは、決してボディシャンプーを使ってはいけないと いうことだ。
頭皮は刺激に弱いので、シャンプーは低刺激性にできているが、ボディシャンプーは 刺激が強い。 これをローション代わりとしてあそこに塗ると、あとで必ず泣くことになる。
小便をするときに、尿道結石もかくやと思わせるような激痛が陰茎の中枢に走るのである・・・(経験者)
さて、ポンプを2度押して、十分な量を手のひらにのせる。
そしてそれを、おもむろにあそこに塗りたくる。
ひやりとする感触が心地よい。そのまま握って、しこしことやっていると、ぬるぬる度は 増し、陰茎は瞬く間にそそり立ってくる。
いつものことながら、乳首も刺激したい。またシャンプーを出して、両乳首に塗りつける。
滑りが良くなり、左手で軽くこするだけでもびくんと反応してしまうくらい気持ちよい。
しばらくの間、そのまま快楽を楽しむ。
粘液質のものをかきまぜるときに特有な、ねちゃねちゃという音が浴室中に広がる。
ふとその時。ドアの外で物音がした。
やばい! と思いピンクビラをタオルで隠す。
幸い、敵の侵入はなかったが、やはり外部の音に対して必要以上に過敏になってしまうのは 仕方のないところだ。
それ以来僕は、ねちゃねちゃという音が外に漏れているのではないかと恐れて、 少しこすっては止め、少しこすってはまた止めと、疑心暗鬼の思いでオナニーを続けた。
以前にここでオナニーしたときは、「気持ちいい〜」と叫びそうになるほどだったが、 今日は精神的な抑圧もあってか、なかなか高まらない。
こういうときほど、何らかのきっかけであっけなく射精してしまうものである。
僕はしばらく、イクにもイけない状況でオナニーを続けていたが、しだいにチン×の ぬるぬるがなくなってきたので、新たにシャンプーを補充する。
シャンプーの白色にかすむ、赤黒い肉棒を見ながら僕は、そういえば・・・とあることを 思い出した。
身体を洗うのに使う、ちょっと硬めのスポンジで亀頭をこすると、めちゃくちゃ気持ち 良かったんだっけ。
早速、それを取り出して亀頭を擦る。張りつめた亀頭の皮膚の上をそのスポンジが 通り過ぎるたびに、鋭い快感が僕の脳に突き刺さる。
あまり速く擦ると、皮膚がむけてしまいそうなので適当なスピードに抑える。
亀頭ばかりに刺激が集中してもイけないので、左手で乳首を、そして時にはスポンジを 手放して、茎を握って上下にしごく。
非日常の快感にさらされた陰茎は、もうびんびんに勃って震えていた。
「あまり時間をかけると怪しまれる」という考えが、「早くイってしまいたい」という 意識に変わるのは当然のことだった。
あっ! と最後の感覚がくると同時に、無理なくらいまで角度を上げた僕のチン×からは 白い液体が飛び散った。

あ・・・・という脱力感にさいなまれながらも、僕は後始末をすることにした。
膝の方にまで飛び出した精液を、お湯で洗い流す。
まだザーメンが先っぽに残る股間も、同じように洗い流せばそれで終わりだ。
前回書いた、通常時のオナニーの事後処理よりはるかに簡単で、すっきりする。
それに、ローション代わりに使ったシャンプーの残り香が股間に染みつくので、 なんとなく気分がよい。
後始末を終え、冷めた身体を温めようと再び湯船に入ろうとしたがその前に、
なんだかチン×の中に、まだ出していない液体が残っているような、奇妙な不快感を 感じて、僕はその液体を出してしまおうと下腹部に力を込めた。
なかなか出てこない。おおかたシャンプーとザーメンが混ざったものが少し、尿道に 入り込んでいるくらいだろうと高をくくっていたが、さにあらず。
あ、出るという爽快感とともに、勢いよく噴出した液体の色は黄色だった。
しまった! となるわけだが、出始めたものは止めようがない。(無理に止めると体に悪いし)
おとなしくチン×を持って、あらぬ方向に飛んでいかないよう、ちゃんと排水溝の方に あそこを向ける。
こんな生理現象を抑制できないとは、高3にもなって大変不覚である。
液体を放出しながら、昔のことを回顧する。
初めて、浴室で「失敗」してしまったのは幼稚園のころだったと思う。(乳児期のことは 置いといて)
そのときは母と一緒に入浴していたのだが、いざちっちゃなモノを出して 解放しようとしたとき、母がこう言ったことを覚えている。
「お風呂の神様にごめんなさい、って言ってからしなさいね」
幼いわが子への、せめてものしつけだったのだろう。僕は幼いながら、罪悪感を胸にして 「お風呂でおしっこをしてはダメなんだ」ということをはっきりと悟った記憶がある。
こんな卑しいことから語るべき内容ではないが、いま問題になっている中学生たちの親は、 このように子供の心に残る言葉をいくつ発したことがあるだろうか。
排尿を終え、チン×やら何やらをお湯で流しながら、僕の考えはこんな固いことにまで 至ってしまった。
よく見れば、タイル貼りの壁の方まで汚れてしまっているのが分かる。
僕は洗面器でいちいちお湯をすくい(シャワーもあるのだが、どうも使う習慣がない) 、その全てをきれいさっぱり洗い流した。
あとですぐ母が入るというので、窓を開けたり、シャンプーをとかしたお湯を流したりして、 変なにおいを消すことも忘れない。
最後にもう一度湯船に浸り、何もかも排出した爽快感を楽しむ、しかしそうぐずぐずしては いられない。
早々に切り上げて風呂から上がる。僕は風呂場から出て、そのドアを閉めるとき 小声で言った。

「お風呂の神様、ごめんなさい。」





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