「フェルマーの最終定理」サイモン・シン(新潮文庫) |
|
|
「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著 新潮文庫)という本で、数学界の超難問で、古代ギリシャ数学最後の巨星(らしい)ディオファントスが編纂した「算術」という本の何巻かが17世紀まで伝えられ、それを愛読した当時の天才アマチュア数学者のピエール・ド・フェルマーが
ピュタゴラスの方程式を変形させて、「ある二乗よりも大きなべき数を同じべき数の二つの数の和で表すことは不可能である」という定理を発見し、愛読の「算術」のページの余白に書き込み、
「私は、この命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。」と思わせぶりなコメントを書き込んだことから、3世紀にわたって幾人ものその時代の有名な数学者たちが挑戦しては挫折していったフェルマーの最終定理を1993年に米国プリンストン大学教授のアンドリュー・ワイルズがついに証明するまでのノンフィクションです。
数学苦手の純粋文系人間の私が読んでもワクワクしてしてロマンを感じてしまうお話でした。
富や名誉のためだけじゃなくて、人間という生き物の「知りたい」という純粋な好奇心の不思議さとエネルギーの大きさを感じちゃいました。 |
|
|