輝国山人の韓国映画
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▼テグ(大邱)ミョンドク国民学校に通うイ・ユンボク(キム・チョンマン)家の家族は,家賃を払うことができず,住んでいた家から追い出され穴蔵に入る。
▼ユンボクは,賭博場にはまった父(チャン・ミノ)と父の虐待に勝てず家出した母(チュ・ズンニョ)に代って幼い妹スンナ(チョン・ヘジョン)の世話をする。
▼スンナと喫茶店を回ってガムを売ったユンボクは,希望院職員に捕まって児童保護所に引っ張られて行くが,食事を抜き,父と妹のことを考えてそこから脱出する。
▼こういうみじめな生活の中でもユンボクは,その日その日のことを日記帳に収める。
▼貧しい学生たちに献身的なキム・ドンシク先生(シン・ヨンギュン)は,ユンボクの事情を知るようになって,ユンボクの担任(チョ・ミリョン)からユンボクの日記を渡される。
▼日記に感動を受けたキム・ドンシク先生は,後輩ヨンウン(パン・スイル)にソウルに行って出版社を探してみることをお願いする。
▼一方,ユンボクの学級友だちチャン・ギョンエ(チョン・ヨンソン)とヘジャ(キム・ギョンスク)もユンボクを物心両面で助ける。
▼その間,ユンボクの父は,働き口を得るためにしばらくウルサン(蔚山)に行き,、妹スンナは,金を儲けてくるという手紙を残して家を出る。
▼しかし,物乞いとガム売り,靴磨きなどの仕事にもかかわらず,いつも賭博でお金をなくして子供たちを虐待する父に疲れたユンボクは,幼い妹テスン(イ・ジヨン)を連れてスンナを探しにあてもなくソウルへ向かう。
▼その間,ユンボクが書いた日記は,「あの空にも悲しみが」という題名の本として出版され,翼が生えたように売れて,これを読んで感銘を受けた人々が,ユンボクの家に服類と米などを送ってくる。
▼この事実を知らないまま,ユンボクは,テスンとソウルで色々な苦労をするが,彼を探しに来たキム・ドンシク先生に会って,新聞社が提供した飛行機に乗って家に戻る。
▼学校の大々的な歓待の中で,ユンボクの父は,家長の役割をまともにできない自分を反省し,ついに家出した母も帰ってきて,ユンボクの家に希望の光が映る。
[制 作 年] 1965年 [韓国封切] 1965年5月5日 [観覧人員] 150,000人 [原 題] あの空にも悲しみが 저 하늘에도 슬픔이 [英 語 題] Sorrow Even Up in Heaven [ジャンル] ドラマ,家族,児童 [原 作] イ・ユンボク(李潤福) [脚 本] シン・ボンスン [監 督] キム・スヨン [第 作] [助 監 督] ファン・ヨンハ,チョ・ムンジン,イ・ウォンセ,キム・スヒョン [撮 影] チョン・ジョミョン [照 明] ソン・ヨンチョル [編 集] ユ・ジェウォン [作曲指揮] チョン・ユンジュ [美 術] パク・ソギン [出 演] キム・チョンマン → イ・ユンボク(李潤福)(子役) 4年2組 チョン・ヘジョン → イ・スンナ(李順娜)(子役) 妹 キム・ヨンヨン → イ・ユンシク(李潤植)(子役) 弟 イ・ジヨン → イ・テスン(子役) 妹 シン・ヨンギュン → キム・ドンシク(金東植)先生 チョ・ミリョン → キム・ヨンオク 担任 チャン・ミノ → イ・ジョンヒ 父 チェ・ナンギョン → シン・スクチャ キム・ドンシクの妻 キム・ドンウォン → 校長 チュ・ズンニョ → パク・ウオク 母 キム・ソンウォン → イ先生 キム・ジョンオク → おばさん お見合い仲人 キム・シンジェ → イ夫人 チャン・ギョンエの母 ファン・ジョンスン → キム・サンナム 安宿主人 パン・スイル → パク・ヨンウン ヨンギョン(龍敬)? キム・ドンシクの後輩 パク・サンイク → 山羊(ヤギ)おじさん カン・ゲシク → 教頭 イ・オプトン → 賭博屋 子どもたち チョン・ヨンソン → チャン・ギョンエ(張_愛)(子役) 学級友だち パク・キョンヒ → 子供たち(子役) イ・プング → 子供たち(子役) キム・ビョングァン → チャンシク(子役) キム・ギョンスク → ヘジャ(恵子)(子役) 学級友だち 児童劇団 セドゥル → 子供たち イム・ヘリム → 賭博屋 キム・ギボム → 賭博屋 シン・ナオク → 女性記者 イ・サンファ → 記者 キム・ヨンハク → 果樹園 人夫 キム・オッキュン → 少年 チェ・ジュン → 賭博屋 ハン・セフン → 要員 キム・ギルナム → お客さん(洋服店) ファン・サンヘン → ワンパリ ホン・ジョ → スリ シン・ヨンギ → スリ キム・ヨンチャン → スリ [受 賞] 1965 第3回 青龍映画賞/監督賞,最優秀作品賞 1966 第5回 大鐘賞映画祭/特別奨励賞(キム・ヨンヨン) 1966 第9回 釜日映画賞/特別賞(キム・チョンマン) 1966 第2回 百想芸術大賞/特別賞(キム・チョンマン) [映 画 祭] [時 間] 102分 [観覧基準] 全体 観覧可 [制 作 者] シン・サンオク [制作会社] (株)シン(申)フィルム [制 作 費] [D V D] 日本発売なし [レンタル] [You Tube] https://www.youtube.com/watch?v=XDv6bue_vUQ
(日本語字幕あり) [H P] [撮影場所] テグ(大邱) [M-Video] [Private ] K-DVD【74】 (コメンタリー:キム・スヨン監督 キム・ソヨン 韓国国立芸術大学 教授) [お ま け] KMDb(韓国映画データベース) 韓国映像資料院 102番目のデジタル上映版 制作作品 韓国映像資料院制作DVDの冒頭コメント <あの空にも悲しみが>は,1965年シン(申)フィルム制作,キム・スヨン監督 の作品で,当該年度観客動員で1位を記録しました。 2013年,韓国芸術総合学校のキム・ソヨン教授の情報提供で,台湾映像資料院が, デュープ(複製)ネガフィルムを保管しているということを確認しました。 台湾映像資料院が保有したフィルムは,中国語字幕がつけられた状態であり,収 縮とスクラッチなど損傷はありましたが,全巻がサウンドと一緒に保存されていま した。 2014年,復元・複製作業のために台湾映像資料院からフィルムを貸与,(株)ソ ウルムービーワークスを通じてフィルムマスタープリント作業をしました。 韓国映像資料院は,本映画の複製作業のために<あの空にも悲しみが>のデュー プ(複製)ネガフィルムを提供していただいた台湾映像資料院に心より感謝を表わ します。