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2004/04/15      *39w2d*   「とうとう出産」

*それは突然に*

早朝5時30分くらいに軽い腹痛で目が覚める。昨日、生理痛のような鈍痛が一日中あったんで
その延長かな?と思い様子を伺う。きっかり10分間隔だ〜!!う〜ん、どうしよう?!これって
陣痛???
7時前くらいに夫を起こして陣痛かも^^;と言ってみた。
でも、自分でも半信半疑。だっておしるしもないし、陣痛といっても「へっ?こんなもの?」って
感じなんだもん!
それから二人で時間を計りながら朝食にする。なんか陣痛って信じたくなくて(笑)グズグズして
みるけど、どう考えても陣痛っぽいんで病院に電話する。早速、入院の支度をしてきてくださいと
言われてしまった。


*えっ、もう入院!*

夫に会社を休んでもらって、車で病院まで。診察を受ける前は、きっと先生は「まだだから家で
様子を見てください」とか言うかも…と思っていたけど、実際は「このまま入院してください」と
言われてビックリした(笑)。そうなのか〜。もう出産するんだ〜、と思ったら怖いというより
変ににやけてしまった^^;なんでだか、照れ笑いのような…(笑)。
個室に入って看護士さんに聞いたら、もう子宮口が2.5センチ開いてるんだそうだ。徐々にだけど
破水もしてる。内診がやたらに痛かったんだけど、それ以上に出産って痛いですよね?って
看護士さんに聞いたらもちろんって顔された。そりゃそうだ…^^;


*長い陣痛*

入院してから11時くらいまでは5分間隔くらいの陣痛で、長さも15〜45秒くらいの我慢できる痛さだった。
なのに、11時半くらいから猛烈な痛さに変わる。長さは相変わらずだけど、クーーっ!っとくる
痛さ。思わず目をつぶる。
お昼は小さなおにぎりが3つとちょっとしたおかずが出たが、もう食べる気色がしない。でも長く
かかるだろうなと思い、おにぎりを2つ食べ残りを夫に食べてもらった。
その後どんどん陣痛が痛く、そして長くなり1分を超えてきた。一生懸命呼吸をしていきみを逃さないと
やってられな〜い!!何よりも夫や看護士さん・助産士さんに痛いところを押してもらわないと
どうにかなりそうだった。最初の頃夫と息が合わず、夫が見当違いの場所をよわよわに押してたんで
思わず「違〜〜〜う!!」と言って泣いてしまうくらい痛かった。その点、看護士さんたちは
上手で呼吸も楽になる。夫にもその押し方をまねしてもらってどうにか痛さを紛らわした。

もともと産道も柔らかかったし、子宮口も8センチくらい開いてきたし、いい陣痛も来てるから
早く産めそうね、なんて言われてたのになかなか分娩台に連れて行ってもらえない。自分では
初産だから時間がかかって当たり前と思っていたので、痛さに耐えることだけをずっと考えてたけど
どうやらなんかありそう?
結局、6時過ぎくらいに陣痛の合間を縫って分娩台に上がる。けど、何故かまだいきませてくれない。
赤ちゃんの頭の角度が悪いらしい^^;なんてこった!
ここまできていきめないなんて!と内心思ったけど、もう言葉に出来ない。仕方がないので台の上で
横向きになっていきみを逃す。普段はそんなに汗をかかないんだけど、この時ばかりは相当汗を
かいた。あまりの痛さに夫の手をむぎゅ〜っと掴んだりする。そしてたまに息が出来なくなって
夫に「息して!」と言われたりもした(笑)。


*とうとう産まれる?!*

助産士さんに8時になったらいきもうね、と言われ1時間以上痛みに耐えてきたがやっと8時に。
でもめちゃくちゃ頑張っていきむけど、全然出てこない!上手にいきんでるよ、とほめられても
やっぱり出てこない!何で??
その後も延々いきむけど一向に出てこなかった。私としては産道が柔らかいって散々聞かされてたから、
するりと産まれるのを想像してたけど、現実はそんなに甘いもんじゃなかった…。
助産士さんたちが「どうしよう」って言う空気をかもしだした時、先生登場。さっと吸引の機械を
取り出した。私は産む前から絶対吸引だけはいや〜!と思っていたので、その機械をみたとき
「いや〜!」と言いたかったけど、あまりの痛さに声は出ず心の中で叫ぶことに(笑)。
結局吸引してもらいながら看護士さんにお腹を押してもらったけどそれでも出てこず、だんだん
産まれないんじゃないかと思うように(そんな訳ないけど)。
だけど絶対にあきらめたくない!!!赤ちゃんに会いたい!!!と強く思って、その後数回、頭の
血管が切れるんじゃないかと思うくらいいきんだらするり〜〜≠ニ赤ちゃんが出てきた〜♪
夜8時53分、2835gの元気な女の子の赤ちゃん♪
出てきた瞬間、大きな声で鳴いてくれたからめちゃくちゃ安心した^-^
産む前はきっと出産が終わったら感動して泣いたりするんだろうな〜なんて思ってたけど、実際は
疲れきって涙どころじゃなかった。
それよりも笑って赤ちゃんを迎えたい!と思い、見せられた赤ちゃんに笑って「奈々ちゃん!」と
呼びかけてみた^-^


*その後*

夫は産まれてきた赤ちゃんを見て本当に嬉しそうだった。そんな夫を見て私も嬉しくなる。

先生から「何だか冷静だったね」と言われて驚く。そんな訳ないやん!あんなに痛いって言って
ジタバタもしたのに、と内心思った。という事は、他の妊婦さんたちはもっとめちゃくちゃに
暴れるって事(笑)?やっぱり出産ってすごいことなのね(笑)。
産まれた後はお腹が少しへこんで、この中にあの赤ちゃんがいたんだな〜と思うととっても不思議な
気分。既に妊婦だった自分が嘘のよう。
その日の夜は興奮して明け方まで眠れなかった。

次の日、会う看護士さんたちに口々に「なかなか産まれなかったね〜、大変だったね〜」と言われ
やっぱり安産というわけじゃあなかったんだなぁ〜と実感。どうやら回旋異常だったみたい。
担当してくれた助産士さんに、赤ちゃんがあれ以上の体重だったらたぶん普通に産めなかった
だろうね〜って言われた。という事は緊急帝王切開=H!うーっ、そうならなくて本当に
良かった〜☆


*最後に*

長かったようで短かった妊婦時代。今では思い出せないくらい遠い記憶になりつつあります。
よくあんな重たいものをお腹に入れて毎日生活していたな、って本当に思うくらい!

産まれてきた赤ちゃんは『奈々』と命名しました。小さい小さいかわいい赤ちゃん♪
無事に産まれてきてくれて本当にありがとう!!!めちゃくちゃ嬉しいです!!!
子育ては大変だろうけど、夫と二人協力して頑張っていこうと思います。
出産は大変だったけど、奈々というかけがえのない人に会えて良かった♪と言う気持ちで
一杯です!!!バンザ〜〜〜イ♪