輝国山人の韓国映画
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▼イ・サン(李箱)の詩を主題に卒業論文を準備していた国文学科大学院生シン・ヨンミン(キム・テウ)は,偶然にパソコン通信を通じて<MADイ・サン同好会>を発見し加入する。
▼同好会員は,ヨンミンのほか,中央日報社会部のニューフェース女性記者テギョン(シン・ウンギョン),ピンクフロイドに挑戦するミュージシャン・コピーキャット(パク・チョンファン),イ・サンと似ているという理由で加入した画家志望のカンバス(クォン・ピョンジュン),この集まりのリーダーで最も秘密っぽいチャン・ドッキ(イ・ミヌ)の5名。
▼ドッキは,初めての集りでこれまで知られたことと全く違ったイ・サンについての話を始め,1931年から1933年までの2年間,イ・サンの消えた時間について疑問があり,イ・サンの詩は世の中に向けた一種の警告かも知れないという主張をする。
▼ドッキの想像力に魅了されたメンバーは,<建築無限六面角体の秘密>という小説をパソコン通信の掲示板にリレー連載することを決めて調査を始める。しかし,小説を連載して隠されたイ・サンの秘密を明らかにしたコピーキャットとカンバスは疑問の死を迎える。そして,イ・サンの詩の中にこそ,あらゆる秘密が含まれていることを直感したドッキは,何者かに追われて<林夏雄が生きている>という差し迫ったメッセージと安全企画部をハッキングして電送した<Z白虎4人衆>の資料を残して行方不明になる。
▼残されたヨンミンとテギョンは,パク・チョンヒ(朴正煕) 大統領の政権時にも林夏雄を追った4人衆がいたという事実を知り,唯一の生存者であるチャン・ヒョンジュン(キム・ジェグォン)を探し出す。二人は,チャン・ヒョンジュンに会い,林夏雄と金塊工場に関する話を聞くが,彼は,その場で死を迎える。
▼ヨンミンとテギョンは,イ・サンの詩を分析し,中央博物館の地下の金塊工場に入っていく。そして,イ・サンの詩に隠された巨大な陰謀を発見するが。
[製 作 年] 1999年 [韓国封切] 1999年5月1日 [観覧人員] 177,729人 1999年 第11位 (韓国映画データベース 年度別ボックスオフィス) [原 題] 建築無限六面角体の秘密 건축무한 육면각체의 비밀 [英 語 題] A mystery of the cube [脚 本] チャン・ヨンミン [脚 色] パク・チュング、イ・チャン、ホ・ギュン、チェ・チャンウォン [監 督] ユ・サンウク [助 監 督] パク・チュング [撮 影] カク・ミョンフン [照 明] シン・ハクソン [編 集] ハム・ソンウォン [音 楽] ユ・サンウク, D And J Orchestra [美 術] シン・ギョンシク、オ・サンマン [武 術] [出 演] キム・テウ → シン・ヨンミン 国文学科大学院生 写真(中) シン・ウンギョン → チン・テギョン 中央日報社会部女性記者 写真(右) イ・ミヌ → チャン・ドッキ 写真(左) クォン・ビョンジュン → カンバス(画家志望) (コ・グマ) パク・チョンファン → コピーキャット(ミュージシャン) シン・ソンホ → キム・ソンボム キム・ジェグォン → チャン・ヒョンジュン(張亨準)社長 チャン・ギテク → 刑事 ホ・ジェホ → 工事現場の青年 キム・ジュソン → 林夏雄 キム・ミョンジュン → イ・ヨン チョン・ヘリョン → クク・テファン イ・ジュンソン → 消防署員 イ・チャン → イ・サン(李箱) 脚色・演出補・特殊撮影 キム・ヒョンボム → 朝鮮人青年 キム・ウソン → 幼い ドッキ カン・ソクチュ → 人夫1 ハン・ヨンデ → 人夫2 キム・ヨンデ → 人夫3 [制作室長] イ・ジェスル → 日本軍 キム・ミョンシク → バスケットボールチーム チョン・ジェウォン → バスケットボールチーム ムン・ユニョン → バスケットボールチーム キム・テフン → バスケットボールチーム チョン・ヒョンソク → バスケットボールチーム イ・ジョンミン → [受 賞] [映 画 祭] 1999 第9回 アジアフォーカス・福岡国際映画祭 '99 上映作品 2000 第11回 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000 出展作品 [等 級] 15歳以上 観覧可 [時 間] 117分 [制 作 者] カン・フィヨン [制作会社] チメクフィルム [ビ デ オ] 日本発売なし [Private ] 2000.07.15 シネラ(特集 アジア・ニューウェーブ ) (K-VHS) → Blu-ray [お ま け] ・福岡市総合図書館 所蔵作品 ・特集 アジア・ニューウェーブ 上演作品 (福岡市綜合図書館 映像ホール シネラ 2000年7月) ・前半は,謎解きのハラハラドキドキの展開でとても面白いが,旧朝鮮総督府 の建物の地下を探る大詰めの場面からは「インディー・ジョーンズ」の世界 ・ユ・サンウク監督は,数10回も見たほどのファンとして真面目に作ったの でしょうが,すいません,思わず笑ってしまいました。 ・この地下トンネルの場面は,光明(クァンミョン)市から永登浦(ヨンドゥ ンポ)までの高さ4メートル,長さ10kmの韓電地下ケーブルトンネルと直 線路だけで3kmを超えるアニャン(安養)土器洞窟が撮影場所として使われ たそうです 。