about "MYSTERIEUX BAISER DANS L`OEIL"

"MYSTERIEUX BAISER DANS L`OEIL" Special WEB

"MYSTERIEUX BAISER DANS L`ホIL"
「眼の中の神秘的な接吻」

柴野さつき - Piano , Upright Piano , Toy Piano , Organ

清水靖晃 - Tenor Sax
鎌田直純 - Baritone
尾島由郎 - プロデュース

MEDIA RINGS
MGCC-1021

Copyright(c)1998 MEDIA RINGS

Sound IconTrack.16 "La belle excentrique"

 

 エリック・サティの演奏家としてのみならず、最近はクラシックの枠を超えた独自のコンテンポラリーな世界を構築している柴野さつきが創る「風変わり」なエリック・サティ作曲集。
 柴野さつきの弾く究極のサティ・ピアニズムを追究するべく、那須野が原ハーモニーホールにおいて、ジムノペディ/サラバントといった静漆な曲をレコーディング。このセッションには鎌田直純のバリトンが加わり、静かでかつおごそかなサティの歌曲も収録されている。
 また、柴野さつきの弾くピアノ/トイピアノ/足踏みオルガンに、清水靖晃のサックス演奏が加わった「風変わりな組曲」といえるような独自でカラフルな音世界もあわせて収録。レコーディングは軽井沢別荘のリビングルームにてアットホームな雰囲気の中で行われた。
 柴野さつきという一人の女性が持つ、静と動、明と暗、戯れと祈り、といった相反する要素を一枚にパッケージしたアルバム。


1.

サラバンド

〜第1番

2.

〜第2番

3.

〜第3番

4.

オジーヴ

〜第1番

5.

〜第2番

6.

〜第3番

7.

〜第4番

8.

家具の音楽

〜県知事の私室の壁紙

9.

うるさいいたずら

〜頭の良い友人に嫉妬すること

10.

〜彼のバターつきパンを食べてしまうこと

11

.〜彼の足にできた魚の目を利用して、輪まわし遊びの輪を彼から奪うこと

12.

こどもらしいたわいのないお話

〜いんげん豆の王様の戦争の歌

13.

〜チューリップ姫の言ったこと

14.

〜アーモンド・チョコレートのワルツ

15.

家具の音楽

〜錬鉄のタペストリー

16.

風変わりな美女

〜大リトルネロ

17.

〜「眼の中の神秘的な接吻」のワルツ

18.

〜「偉大な俗物」のカンカン

19.

ランブイエ

(「詩のない3つの歌曲」より)

20.

家具の音楽

〜音のタイル張り舗道

21.

ジムノペディ

〜第1番

22.

〜第2番

23.

〜第3番

24.

天使

(「3つの歌曲」より)

25.

(「詩のない3つの歌曲」より)

Total Time 57min.

 


ライナーノートより 

 

「眼の中の神秘的な接吻」は、私のサティのアルバムとしてはなんと6枚目になります。今までのアルバムで取り上げたのはピアノ曲だけでしたが、今回は歌曲や連弾曲、管弦楽曲と幅を広げてみました。これらはピアノソロのための曲ではなかったにもかかわらず大好きだったので、ここ数年来コンサートの度にオルガンやおもちゃのピアノ、ピアニカなどを使ってアレンジしながら演奏してきました。その時いつも曲の背景には、私の中で鳴り続けてきたさまざまな音風景がありました。たとえば、風船が風にふうっと舞い上がる音、乾いた風に丸められる鉄屑の音、大きな車輪がカラカラとわびしく回転する音、などなど、立派なグランドピアノだけではどうしても表現しきれないものでした。
 1997年の夏から秋にかけてのCD制作の過程で、それらの音風景は最終的にサティの音符そのものへと回帰していきました。----清水靖晃さんの軽快で弾力のあるサックス、アップライトピアノの持つ不揃いでいびつな不思議な味わい、そしてなによりも妥協を知らないエンジニアの渋谷直人さんとプロデューサーの尾島由郎さんの先行した音作りによって、使おうと思っていたSE(サウンドエフェクト)はほとんど取り消していくことになったのです。完成につれてイマジナブルな世界が大きく前進したことは、私にとって大きな喜びでした。これらのカラフルな音世界とは対照的に、「天使」を歌った鎌田直純さんのまさに“天使の声”が静謐なもうひとつの世界を作り上げていきました。
 すばらしい友人たちに、感謝!!です。---柴野さつき

 夏から秋にかけての数ヶ月間、私たちは旅をするようにレコーディングを続けてきた。住み慣れた都会のスタジオや自宅アトリエを離れ、秋が深まりゆく自然の中で「眼の中の神秘的な接吻」は産声を上げた。旧軽井沢にほど近い山荘で敢行したセッションでは、ゲストに清水靖晃氏を迎え、リビングルームに配置されたアップライトピアノやトイピアノを使ったラウンジーな音楽を制作した。実は今回のアルバムの構想当初はこうしたホームワーク的な内容で前編貫くはずだったのだが、柴野さつきさんの突然のひらめきによりその後の那須におけるホール・レコーディングが追加されることになったのである。驚くほど素晴らしいアンビエンスを持つ那須野が原ハーモニーホールでは、軽井沢セッションとは対照的な静かで厳かな音楽を刻んでいった。私たちが長きにわたり暖め続けていた歌曲「天使」が鎌田直純氏の力によって形となったことは大きな喜びである。やがてクリスマスのイルミネーションに街が色づき始めた頃、エンジニアの渋谷直人氏の手による入念なミックスが始まりアルバムの全容が姿を現していった。
 夏の終わりの日に抱いた1パーセントの確かなひらめきに導かれてアルバム「眼の中の神秘的な接吻」は誕生したのである。----音楽の力に感謝と祈りをこめて.....尾島由郎(プロデューサー)

 


Produced by Yoshio Ojima

Recorded and mixed by Naoto Shibuya (CRESCENTE SOUND)

Recorded at NASUNOGAHARA Harmony Hall in NASU (Track.1-7 and 21-25) and Ohara`s House in KARUIZAWA (Track.8-20) , Nov.-Dec. 1997
Assistant Engineer : Mitsuru Shibamoto (CRESCENTE STUDIO) at NASUNOGAHARA Harmony Hall
ProTools Operator : Yoshio Ojima
Mixed at Ojima`s House , Jan. 1998
Mastering Engineer : Masao Nakazato assisted by Shiba Yoshitama at ONKIO HAUS , Jan. 1998
Piano Tuning : Tetsujiro Honma at NASUNOGAHARA Harmony Hall

Art Direction and Design : Tomoko Nakabayashi (Daisy)

Executive Producer : Toshiei Takatsu (MEDIA RINGS)
A & R : Takehiro Kohguchi and Hisashi Sugawara (MEDIA RINGS)

Thanks to :
Tetsuya Ozaki , Taitoh Sakai (SATETO) , Tyubei Uemura (two-u) , Jiro Koshii (NASUNOGAHARA Harmony Hall) , Hiromi Ishii (Theatre Teck) , Takashi Sasaki (GINZA JUJIYA) , Tsunehisa Kirishima (PDic) , Hiroshi Tamura (CRESCENTE STUDIO) , Natsumi Watanabe (CRESCENTE STUDIO) , Masahiro Sugaya , Kunihiko Shibano , Arlette & Bernard Chenez and Florence Mermet Ogawa

Special Thanks to : Goro Ohara

 


取扱店:Amazon.co.jp



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