・やっぱり好きになれない!  2014/08/27

                けやき通りギャラリー106 前田勝利
                


 護国神社での古道具市をいつものように流して歩く。
 知り合いのEさんが店を出してると聞いたので捜してまわる。
 ようやくたどり着くといきなり「前田さんこんなの好きでしょう」と
 あずき色のブリキで出来た小ぶりな危うい四角い箱を見せられる。
 箱の一面に丸い筒状の突起が水平に出てて上部には煙突状の筒が見て取れた。
 とっさにバランスのいい形だと思い手に取り買いますと告げる。
 ブリキで作られていてエッジの具合いが中々いいうえチープだが温か味が有る。
 幻灯機らしく煙突は電球の熱を逃すためのもの、
 これが全体のかたちに緊張感を与えながらユーモラスさも感じられる。
 まさにこんなの好きでしょうと、見透かされてることに好意を抱く。

 この箱に比べ今街を走っる車のデザインがなぜか気になって仕方がない。
 意味のない流線型の甘い形が私には不毛に感じられ好きになれない・・・!






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                      2014/04/14



 護国神社で開かれてる古道具市を目的もなく歩き回るのが好きだ。
時間に制約が有る身なので永い時間ついやすことはできないが
物を流して眺めるのが精々である。
ある日の市だった。いつものように目的もなく歩いてるとある物に魅かれる。
それは脚の部分がさびてるハイスツールが目に飛び込んできた。
椅子にしては足の部分の金物が細く繊細さを感じさせたのに引かれた。
それは二脚あった。いくらかと問うとそれなりの値段だった。
えぇっ〜と思い再度問うと二脚の値段とのこと、一脚でいいのだと私、
するとこれはもともと有明の干潟で使われてる下駄だとのこと・・・。
座の部分が下駄になっていて干潟を歩いて漁をするための道具とのことだった。
それで二足の値段なのだとのことだった。しかし一脚だけ買った。
いまそのスツールはギャラリー106で自分の場所を確保している。




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 ・紙におどる筆致     

           ・けやき通りギャラリー106 



 筧 本生の油絵を始めてみたのは1987年3月新天町の新装なった
ギャラリーおいしの1階のギャラリーだった。
以前から友達付き合いのあつた夫婦からの依頼で設計と施工を委託され
もがきながら完成させた仕事の記憶がよみがえるのでした。
そこで開催された「筧 本生展」はパリの空気が漂い描かれた人物の
豊満な体躯と食材、ワイン、料理等が興味深く描かれているのですが
彼らの表情に笑顔は感じられないが豊かな空気感はうかがえました。

後日オーナー夫婦からデッサンを見せてもらい魅入られてしまったのでした。
仕事柄トレッシングペーパーに何十万いや何百万の線を引きながらの生業で
鉛筆の線には自ずと敏感にならざるを得ずデッサンとか版画に描き出されてる
鋭い線、スピード感あふれる線、清潔な線、憂いのこもった線、戸惑いの線、
等が白い紙に踊る筆致に仕方なく引きつけられてしまうのです。
今回の展示は油絵とデッサンを5点展示してみました。
それぞれの作品を自分なりの感性で楽しんでください。

 福岡けやき通りアートストリートフェスタに参加

 2013/6、14〜30まで

 ギャラリーナイトに参加、ワイン+抹茶+美味しいもの
 参加はフリー、大勢で雑談を楽しみましょう。
 2013/6月14日(金)は22時まで開けてます。

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    ・お気に入りの物たちー2

・フランス産の椅子と云う触れ込みで求めた記憶がよみがえる。
 いつの時代の代物なのか聞きそびれたが古いもののにおいは残っている。
 購入時椅子を眺めながら「これはどのような椅子なの・・・?」と
 問いかけて仕掛けを見せられた時の驚きが尋常ではなかった。



・座面と背部分の木部は合板で作られている。
 まず座面の前面を持ち上げると背の部分に立てかける状態で止まる。
 座面全面の下にある横桟はスプリング仕掛けになっていて下におろせて
 座面の下に設えられてる台を表に出し横桟を元に戻すと踏み台に変身、
 これはそのままギャラリー106でも重宝してます。



・さらに踏み台は角度が3段階に変化し、下には物入れ用のボックスまで
 付けられていて工具類がしまえるようになっています。
 このように二つの要素を兼ね備えていながら愛嬌が有る。
 ギャラリー106でのたたずまいも椅子とは思えない。



・踏み台になった時の姿も中々にいい感じ。
 椅子の状態に戻した時もスチールパイプの細さがとても優雅。
 この椅子を身近に置くことの満足感を味わっています。



・この椅子にはエピソードが有る。
 以前この椅子をヌワラエリヤでディスプレーとして使っていて
 それを店が終わってから自宅に持ち帰ろうとして持って出て
 ワゴン部分に積み込むため椅子を車の脇に置き車を移動させるため
 乗り込んでエンジンを始動させたとたんに椅子のことが記憶から消え、
 椅子を駐車場に置いたまま家に帰ってしまったことが有りました。
 翌朝事務所に向かうため車に乗り込んだ時、昨夜何かを積もうと
 思っていた記憶がよみがえり瞬間椅子のことを思い出し、
 「あぁっ〜・・・!」と声を発して車を急発進・・・!
 きっと椅子は無いだろうとスピードを上げて車を走らせ駐車場に行くと
 敬謙な犬のようにちょこんと座ってそこで待っているではないですか、 
 「ラッキー」と声が出、この椅子はやはり私のものだとの思いが
 してなお一層の愛着が湧いて来るのでした。

                                  (2013・6/4)
 
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     ・お気に入りのものたち−1

         

・最初にこれを目にした時、携帯用の文房具かと思った。
 サイズは縦167mm×幅105mm×厚さ10mm
 ポケットに収まるほどのコンパクトさだった。



・ふたを開けてみると中に縦97m×幅46mmの板が3枚、
 縦160mm×幅46mmの板2枚、計5枚の板が入っていて
 それぞれの板の両端はRがついて90度に曲げ加工され
 板面はプレスが施されて補強されている。

 

・底になる部分に大小4枚を4隅に立てるとボックスが出来あがる。
 残りの小の仕切りで中間に好みで仕切りを入れると弁当箱に変身、
 この時点で結構しっかりとした構造に組み上がる。
 縦160mm×46mm×厚さ24、8mmとなり立派な弁当になる。

 

・これにご飯を注ぎおかずを組み込むと内側から圧力が加わり
 一段とかっちりとした弁当が出来上がる。
 今日の弁当のご飯は雑穀米に二種類の豆を加えたもの、
 おかずとして竹の子と厚揚げの煮物、玉子焼きの黄色、
 春菊のお浸しはみどり、トマトの赤と彩りを加へました。
 それに煮豆2個を盛り込むと美味しそうな弁当が出来あがりました。

 

・難を言えば汁けのあるものは洩れる要素が高いこと。
 しかし食べ終わった後はまたまたコンパクトな姿に変身、
 これにはやはり感動、そのままポケットに納まってしまいます。

 

                                    2013/4/25

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・ある日のギャラリー106「チーズボード」

    

穏やかな春の日、ギャラリーの空気を入れ替えようと入口のドアーを
開け放してると4,5歳くらいの欧米人の女の子がコロコロと入って来て
一瞬立ち止まり部屋をきょろっと見渡しまたコロコロと歩きだした。
すると後を追ってお母さんが入ってこられダメダメと言いながら後を追われる、
お母さんは日本人だった。
女の子は二階への階段を上がろうとするほど好奇心旺盛、
そこに欧米人にしては小柄なお父さんらしき人が入ってこられた。
お父さんは二人の様子を追いながら「ここは何のお店ですか?」と
流暢な日本語で話しかけられてこられしばらく会話を交わす。
そうしている内女の子は飽きが来たのかバイバイして外へ出ていった。
お父さんは雑然とした店内を歩きながら入口付近に有った古いフランス製の
スチールの椅子の前で立ち止まり座面と背が木で出来ているのを眺めながら
座面を手で撫でまわし私の国ではこのように時間を経てきた木部の状態を
「チーズボードと云うのですよ、いいですねぇ〜」といいながら外へ
「ありがとうございました」と頭を下げながら三人を見送る。
チーズボードかぁ〜と繰り返しながら日本語に匹敵する言葉は有るかなぁ〜と
想いながら「チーズボード」「チーズボード」と繰り返しつぶやくのでした。