広島お好み焼き好房
視線が合わない高さで外を切ることで
通行人の気配や、音、外の風、日差しをあてに喰する。
だいたいみんな覗いていく。たまに声をかけられる。
寒くなったり、雨が降ったり、夜遅くなると閉める。
縁側もしくはばんこ、のようなもの。上品で、気易い店になるための仕掛け。
大きな看板はない、何屋かも小さくしか書いてない、しかし、食べてるところだけよく見える、
夜は壁全部光るので、遠くからもよく目立つ。
内壁は、ネパール紙泥染め壁
この場所は、福岡市中央区大名の外れ、古い家が未だ残る、隠れ家的店の多い最近開拓されている町で、
東京なら原宿あたりの裏通りに似ている。
ここも古い家で、木造モルタル2階建ての1階部分で2階に大家さんが住んでいる。
JCD Design Award 2002
Second Award
掲載紙:商店建築03,1 年鑑日本の空間デザイン2003