@ガイドブックだけでなく、紀行文を読んだり行った人の話を聞き、宗  教や常識の違いなどを知っておく。

A新しい町には、明るい時間に着くように。

Bスキのある格好をしない。高級な時計や目立つアクセサリーは身につ  けない。

C冒険は昼間のうちに。夜目的もなくフラフラ出歩かない。

Dどんな時にも現地の人に対してバカにした態度をしない。
 現地にとけ込む努力をすること。(言葉や服装など)

Eお金は分散して持つ。

F緊張感を失わない。

外見ってとても大切です。
ビンボーそうな格好をしてれば、ダイジョーブ?とは言えないですよ。途 上国の人たちにすれば、“海外旅行できるイコールお金持ち”であること を忘れないで下さい。
日本人って足元で分かるんです。イイ靴履いてます。普通の何倍も歩くわ けですから、靴選びは確かに大事です。要はここでそのイイ靴を、そう見 えないように“工夫するか、しないか”なのです。
靴を例にしましたが、繁華街や満員バスの人混みで、背中のリュックを前 に持ちかえますか?
ウエストポーチならシャツの上に巻くのでなく、見えないようにシャツの 下で使ってますか?
食事するとき荷物はとなりのイスにポンと置いたりしませんか?、自分の 膝上に置いて、ベルトか何かで体と結びつけるようにすべきです。
ハンカチでも結びつけるのに役に立つし、大きな安全ピンはカギの代わり になります。
“スキ”をなくすためのちょっとした工夫のあれこれ、実践してみて下さ い。

私はいつも身につけています。寝るときも身につけ、シャワーを浴びる時 はビニール袋に入れて持ち込みます。共同部屋に泊まるなら、それはマナ ーでもあります。
またシングルであっても、イザという時のため同じようにしています。
共同部屋ではいろんな国の人が一緒です。お金に対する価値も使い方も違 うわけです。ヘンな気にさせない気配り、必要だと思います。
私は取られたことはないのですが、取られて困るモノは、絶対自分から離 さないようにしています。

また分散の仕方ですが、私は使わないお金は腹巻き・腕巻き・足巻きにし ます。パスポートは首から吊します。首から吊すと、ヒモが見えているし、 パスポートは要求されることも多いので、お金は入れません。
その日必要な現金は、上着の内側、ズボンやシャツの前ポケットに分散し、 いずれもファスナーや、ボタンをつけます。
簡単に手が入らないし、ぶつかられたぐらいでは、スラれないようにです。 また、もしも強盗にあって、お金を要求された時、そのうちの“ひとつ” を即座に出せるようにもしています。すべてとられるよりマシですからね。 もし、いい人と出逢いがあって、家族の家に泊めてもらうような時も、貴 重品は身から離さず“目にふれない”ように気を配っています。

車は密室です。また相乗りする国も多いので、両隣挟まれて、身動き取れ なく場合もあります。
私はなるべく路線バスを使うのですが、フライトが遅れて、夜のチュニス 空港へ着いた時があります。路線バスは終了してるし、宿のアテもないの です。
まず、インフォメーションで宿を探し、町中までのタクシー料金の相場や メーターで走る正規のタクシーはどれか、などを教えてもらいました。し かしいざ乗ればメーターは倒されることなく、しかも助手席には知らない 男。
「メーターを倒して!」 と何度も言う私に、「必要ないよ」と言うように手を振られ・・。
フランス語圏で英語は通じないし、車は夜の道をどんどん進み、私はここ で冷静にならなければ・・と思いました。
「ヘンにジタバタしたところで、道路に転げ落ちるわけにいかないし、と にかく町中に着いたときが勝負だ」
と、考えたのです。
私は荷物を背負ったまま、相場だと聞いた5ディナール札(500円)だけを握り しめ、車が止まればとにかくすぐ降りる、構えでいました。お金を払う時 は、車から降りて渡すのが賢明です。
結局、大通りで無事に降り、5ディナールをさっさと渡して目の前のキレイな ホテルへ飛び込んだのです。
相乗りされたらキチンと断るか、そこで降りるかしないと、恐いですよね。 くっつかれてスラれてるかもしれません。
また荷物はトランクルームでなく、体と一緒に座席に持ち込んでおけば、 イザという時降りやすいですよ。

列車で仲良くなって、飲み物を勧められたらどうします?
飲んだら眠くなって、目覚めれば何もかも無くなっていた・・って言う話 し聞いたことありませんか?
相手が“あらかじめ用意していた飲み物”は飲まないことが賢明ですが、 本当に好意的な行動かもしれません。せっかくのコミユニケーションを壊 してしまわない為に、私は自分のカップに注いでもらうことにしています。
それを“その人が飲んでいるか”をチェックするわけです。
また、水筒を見せて「飲み物持ってるから」と感謝を表して遠慮するとか。 食べ物をもらった時も同じです。

最低限かけることは必須です。セットの分が高いなら、バラバラに必要な ところにかけることができます。
私はチュニジアで、“24時間日本語緊急医療サービス”にお世話になりま した。読んで字のごとくのサービスですが、とにかく頼りになります。
私には到着したばかりの見知らぬ町ですから、往診を頼み、診察費は保険 会社から支払ってもらうことにしました。また言葉が通じないので、国際 電話で通訳もしてくれ、ホントに助かりました。
最近、国際カードを作れば、当時に保険に加入している、と言うのがあり ますよね。これはトルコにいた時の話ですが、同じユースに泊まっていた 女性が急に腹痛を訴えて、彼女のカード会社が提携してる保険会社に連絡 したのです。電話に出てくれた人は日本人だったのですが、
「どこかいい病院を教えて下さい」
という私たちに、
「トルコですか?・・そこはデーダがないんです・・。そこユースですよ ね、なら、フロントの人に聞いてみて下さい」
という返事。
結局、ユースに出入りする人に、英語が通じる病院に連れていってもらい 診察を受け元気になったので事なきを得たのですが・・。
行く国か、せめてその近くの国にそういうサービスの“窓口”があるかど うかで、入り直すことも必要だと思います。

こうすれば“100%”安全とか、“ゼッタイ”ねらわれないとか、それ は海外である限りありえないと思います。
また、カンペキ近い方法をしっかり守り、自分をカタメたからと言って、 楽しい旅ができるでしょうか?
初めての町で、早速ボラれたとか、ヘンなガイドを雇ってしまって土産物 やばっかりに連れていかれたとか、食べ物がまずかったとか、ゲリしたと か・・そんなことって、きっと思い出になると思うのです。

この人はいい人か悪い人か・・疑ってカチカチになったら、楽しめないで すよね。だから、昼間に会って行動するのです。車でなくバスを使うので す。お金は見えないように隠し、高級品は身につけないのです。みだりに 肌をださずに、刺激を誘わないようにすべきなのです。
生命に関するキケン、女性であればレイプのキケンなど、取り返しのつか ないこと以外のトラブルは、原則を守った上で慌てずドンと構えましょう。 出逢いがあるかもしれないし、その国の意外な一面が見れるかもしれませ んし。引きずらず、前向きに旅を楽しみませんか。