ものすごく久しぶりにガツーンと来ました．最後の曲が終わった後，すぐにまた最初に戻したのは本当に久しぶりです．しかもそれが去年のアルバム！再発じゃない！ (^_^;;

　この 1st アルバムを聴く前に既に 2nd アルバムからのシングルを聴き，かなり気に入っていた Squarepusher ですが，1st がいい！というテクノに強い友人の薦めもあり，今回国内版が出たところでゲットしたのですが....
　一曲目の Squarepusher Theme からもう最高です．確かに「ジャコ・パスに多大な影響を受けた」というのが頷ける気持ちのいいベース，ジャジーなコード進行，そしてなんといってもそれに絡むハイ・スピードなドラムパターン．気持ちいいです．かっこいいです．

　日本盤のボーナストラック２曲も異様にかっこいいです．これは輸入盤で買って気に入ったとしたら買い直さないといけないくらいです．そこのあなた，買いなおしましょう．

　「ドラムン・ベース」という音楽になじみのない人に少しだけ説明を．
　基本的に，重低音ベースと打ち込みによる高速ドラムパターンが織りなす音楽です．そのほかのメロディーやバッキングはたいていシンセの打ち込みなので，テクノ・ミュージックに分類されます．しかし，絶対根はロックです．早いドラムパターンに惑わされずに，その向こうにあるゆったりとしたリズム，グルーヴを感じることができればロックである，という意味も分かっていただけるかと思います．

　ドラムの打ち込みのパターンのかっこよさがこのアルバムの勝因のひとつでしょう．世に「ドラムン・ベース」といわれるアルバムは多数あれど，これほどよくできたパターンを使っているアルバムはそうはないと思います．確かにドラムの音はチープな気もしますが，これは仕方がないことでしょう．そういうものですから．

　もしあなたが「まだ聴いたことのない，かっこいい音楽」を求めているなら，絶対に「買い」です．「テクノなんて...」というあなた，これを聴かずに2001年を迎えられません．
　「ジャンル」にこだわるという愚かな行為をしないすべての人，聴いてください．