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No 0051 **97/10/01 17:34
タイトルカンサス
URL:

懲りずに厚かましくも書き込ませていただきますが、みなさんはカンサスのアルバムでは
どれが一番好きですか?また、カンサスの「FREAKS OF NATURE」についてはどう思われる
でしょうか?僕はやはり、このアルバムではウオルシュのボーカルの衰えが気になりま
す。また、曲も素直すぎる気が・・。


No 0052 **97/10/01 17:40
タイトル補足

自分のメッセージを読んでいて補足したくなったのですが、僕は「プログレッシブ・ハー
ド、メタル」が歌を聴く上で一番優れていると思っているわけではありません。正直、
ハードロック、ヘビーメタルはあまり好きじゃないんです。もともとブラックとかソウル
とかポップスの人間なんで。

クリムゾンやピンク・フロイドは歌としてはあまり聴く気になれないなあ、という程度の
認識でした。

No 0053 ノリ97/10/02 07:33
タイトルノリの弁明(その1)

ジュンヤさんこんにちは。
前回、パソコンがトラブってしまってジュンヤさんへの
解答ができずじまいでしたので、ここに僕の弁明文
(弁解文?)を書きます。

)
)別に批判するつ烽閧ヘありませんが、「距離を置いた立場」というのは
)いったいどの様な立場なんでしょうか。
)

メディアを鵜呑みにしないと言うことです。(ジュンヤさんの
おっしゃるように、自分の耳で確かめるということです。)
ですからメディアを否定するのでもなく、かといって、
盲信するのでもないという意味です。


)私は80年代の後半は、毎月 Burrn! を読んでいました。
)いろいろと教えてもらいました。その後は Marquee という、プログレ誌
)や Record Collectors, ジャズ批評、各楽器専門誌などを読んでいます。
)
)日本はラジオの力が弱いですから、こういった音楽メディアにお世話に
)ならざるを得ないと思います。
)もちろん、www が発達すれば、ある程度その肩代わりをできるとは思い
)ますが。
)

僕もそうだと思います。


)私がメディアに求めるのは、バンドへの愛情や理解ではなく、的確な批評
)能力です。


その通りですね。
ただ僕は、最近メディア(少なくとも音楽関係の)に的確な
(つまりは客観的な)批評能力を求めることは理想なんじゃ
ないかなって思い始めてるんです。
というのも、音楽は主観、感性のカテゴリーに属するもので、
絶対とか客観、知性といった視点からはどうしても「的確」には
とらえきれないと思うんです。欺瞞だと思うんですね。


No 0054 ノリ97/10/02 07:56
タイトルノリの弁明(その2)

ジュンヤさん、さっきの続きです。

)その点で、伊藤正則氏の言葉は鵜呑みにするわけにはいかない
)と考えています。彼は、メディアの人間というよりは、メディアで発言する
)あるいち個人と考えた方がいいのでは?
)

そうですね。(なるほど)
でもそう考えると、メディアの人間の大半がメディアで発言する
あるいち個人ととらえざるをえないとも思うのですが。

従って、ジュンヤさんのおっしゃるメディアというもの自体が
幻想であって、ただ在るのは、そこで発言する具体的な個人
の主観だけだ、と考えるのが妥当ということになりますね。
そうすると、やっぱりメディアに的確な批評能力を期待するのは
ある意味で「理想」ということになると思うのですが。

)
)ですから、彼の感じた「非常にすばらしい」というのが彼個人のコメント
)である以上、ノリさんや私が「非常にすばらしい」と感じなければいけない
)なんていうことはないんです。

それはごもっともです。

というよりも、僕は今までの政則氏の発言、記事等から
彼の音楽的嗜好(特にDTを気に入っているポイント)
が僕とよく似ていると思ったのです。
ジュンヤさんも、もしかしてご友人の中で「こいつが良いと言うなら
一度このバンドも聞いてみようかな」っていうような思いにさせてくれる
方いらっしゃいませんか?
政則氏は僕にとってそういう存在なのです。ですから僕個人としては
彼に的確な批評能力と言うよりも、彼自身の独断的な直感を
求めるのです。
彼が良いと言うんだったら、すぐには判断を下さずに、もう少し
聞いてみてから、結論を下そうと。ただこれはあくまでも僕が政則氏
に求める主観的立場なのでそれを他者にまで求めようとはもちろん
思いませんが。


No 0055 ノリ97/10/02 08:06
タイトルノリの弁明(最終)

ジュンヤさん、これで最後です。

)少なくとも私は、非常にまずいアルバムだと
)思っています。各曲それぞれは焦点があっていますが、アルバム全体の焦点が全く定まっていない。そう感じています。
)

アルバム全体の焦点ですか?
そうですね。ジュンヤさんのおっしゃるとおりなのかも知れません。
確かに僕自身、最後まで聞こうと思わない曲も多いですね。

もしかしたら僕と政則氏の音楽的嗜好のベクトルが徐々に
離れて行ってるのかも知れませんね。(笑い)

ところで、前回ジュンヤさんに書いたメールで
ラッシュのアルバム名をいくつか書きましたが
何と後で見てみて、大事なアルバムが抜けていることが
わかりました。

それはHold your fireです。
僕はこの1曲目でラッシュのファンになったのです。
(何で抜けてたんだろ?)

それでは。

No 0056 **97/10/02 10:22
タイトルRe:ノリの弁明(その1)
URL:/gendaibun

)ただ僕は、最近メディア(少なくとも音楽関係の)に的確な
)(つまりは客観的な)批評能力を求めることは理想なんじゃ
)ないかなって思い始めてるんです。
)というのも、音楽は主観、感性のカテゴリーに属するもので、
)絶対とか客観、知性といった視点からはどうしても「的確」には
)とらえきれないと思うんです。欺瞞だと思うんですね。

同感です。結局突き詰めていくと、「批評」というのは物事の姿をありのままに客観的に
とらえる、などというものなどでは無く、あるモノを素材に、自分の把握している世界を
言語化して描いてみせる、ということですからね。

でも、それを突き詰めていくと、結局「その人にとってよければ何でもいいんだ」的なこ
とになるから、だましだましやっている、ということじゃないでしょうか?

批評に何らかの客観的基準をもうけることは、論理的におかしいことですよね。もし僕た
ちが、ある批評が「的確だ」と感じるとしたら、結局、その批評家の主観と、自分の主観
がその場合、似通ったモノがあった、ということにすぎないのかも知れません。

伊藤政則氏が、これだけ多くのリスナーに支持を受けている、ということは、その感覚を
共有できるリスナーがそれだけたくさんいるということで、そのリスナーがそういう意味
で彼の主観をある程度は信用しても、それはそれでいいんじゃないかと思います。また、
彼の主観から距離を置こうとする人間もいて当然でしょう。

 でも、そんな風に「主観」をあまりに「世界」から断絶したものとしてとらえることも
どうかな、と僕は思います。自分という認識は、他者と相対的であって初めて成り立つモ
ノですからね。ある程度の共同主観が他の人間とのあいだに存在するのは、体感的に感じ
ているはずですし。

だから、結局は共感できる意見については「的確だな」ととらえつつ、共感できない意見
には「なるほど、そういう意見もあるのか」などと思ったり、「いや、そういう意見もあ
るのだから、もしかしたらそうなのかもしれない」などと考えたりしながら、互いに相互
作用を及ぼしあいながら主観を形成していくのではないでしょうか。

そういった意味からも、あまり、自己の外の「世界」と、自己が断絶している、と考えす
ぎるのもどうかな、と思うのです。自分というのは、他者に投影された「影」なのですか
ら。

ようするに、主観の絶対性と相対性とのあいだで、だましだまし(といったら変ですが)
バランスをとっていくことがふつうの生活をしている僕たちにとっての一番良い方法で
しょう。


No 0057 Jun'ya97/10/02 17:48
タイトルRe:ラッシュ #1

>>個人的に、こういった安易なジャンル分けは大嫌いなので...
)
)僕もあまり好きではないです、範疇化という意味で実際的ではあるは思いますけれど

確かにその通りです。実際問題として必要ですから。ただ、こうして何らかの議論に
なったとき、各個人の持っている「ジャンル」への意識のずれが問題になってしまい
ますよね。

)も。ジュンヤさんは、これが僕の「プログレ一般」に対する「プログレ・ハード、メタ
)ル」の優越意識の現れときっととられたと思うのですが、実際は完全に逆です。

そうだったんですか。数行の言葉から真意をくみ取るというのは難しいですね。

)ここらへんでゆるしてください、言葉を一つ一つ言葉で定義していくなんて、不毛な作
)業ですから。

全くですね。私もちょっと子供じみていました。すみません。
お互いに、安易なジャンル分けが誤解を生むことには気をつけなければならないと、
肝に銘じておきましょう。

))それはともかく、**さんの意見では「プログレ・ハード」あるいは「メタル」の
))ヴォーカルは、「いわゆるプログレ一般」のヴォーカルよりも平均的にうまい(あるい
))はヴォーカルが強い)ということになるのでしょうか?
)
)僕の認識が浅はかだったと言うしかありません。膨大な数のグループ、ボーカリストが
)いるなかで、それを「プログレ一般」と範疇化して、一般的な話をすること自体、論理
)的におかしいことで、厳密性を欠いた議論だったと思います。

特に「プログレ」と呼ばれる音楽の中には、様々なスタイルのものが含まれますし、
それら全てを一言でまとめている「プログレ」という言葉自体、ほとんど冗談のよ
うなものです。ですから、議論の中(もしくは今回のような問題提起の中)でその
言葉を使うのには、十分な注意が必要だと思います。


No 0058 Jun'ya97/10/02 18:00
タイトルRe:ラッシュ #2

)「世間一般で有名な」という意味で「いわゆる」を使ったのです。

そうだったと考えれば、ある程度納得のゆく発言だったと思います。
フロイド、クリムゾン、イエス、ELP... 「プログレ4天王」(笑)と呼ばれるこれらの
ヴォーカリストたち。個性的ではあっても、決して優れた技量の持ち主というわけでは
ないですからね。

)結局、ぼくが問題になっている発言をしたときの感覚を思い出してみると、「フロイド
)やクリムゾンあたりのボーカルは弱いよね〜、それに比べるとポップ、ロックのあたり
)のボーカルは聴いてて気持ちいいよね〜。」といった感じだったと思います。

70年代当時は上記のようなバンドたちも、**さんのいわれるようなポップ・ロック
などと、まったく分け隔てなく聴かれていたようです。皆同じ「ロック」として。
そして、上記のようなバンドがチャートなどでは歌ものに混じって健闘していました。
これは、ロックというものが、決してうまいヴォーカルによってのみメッセージを
伝えているわけではないことを示していると思っています。


No 0059 Jun'ya97/10/02 18:07
タイトルRe:ラッシュ

))この物言いは少々問題です。あなたは(少なくとも私を)知っているわけでは
))ないでしょう?
)
)いや、すみません。(謝ってばかりですね)この発言についてどんなところにカチンと
)こられたのでしょうか?
)と僕としては、決して「おまえたちはポップなモノが嫌いだろう。いや、嫌いなはず
)だ」決めつけようとして言ったのではないです。また、ジュンヤさんに特定して言った
)わけでもありません。

...ごめんなさい。この部分に関しては、ちょっと発言が行き過ぎていたと思います。
それまでの反論を書いていて、ちょっと冷静でなくなっていました。それで、**
さんの書かれたような理解をしてしまいました。

)「どうなんだろう?ここで話題になっている音楽と主旨がはずれるのかな?カンサスは
)あまりディストーション・ギターを中心にした音像ではないから、みんな聴かないんだ
)ろうか?(ラッシュもあまりギター中心ではないですが)」といった軽い気持ちで言っ
)てみただけなんです。気を悪くされたらごめんなさい。

そういう主旨のご質問でしたら、答は簡単です。
「なんでもありです」


No 0060 Jun'ya97/10/02 18:16
タイトルRe:カンサス

)懲りずに厚かましくも書き込ませていただきますが、

懲りないで書き込んでください (^_^;

)みなさんはカンサスのアルバムではどれが一番好きですか?

うーん、私は "Point Of Know Return" でしょうか...むつかしい。

)また、カンサスの「FREAKS OF NATURE」についてはどう思われるでしょうか?
)僕はやはり、このアルバムではウオルシュのボーカルの衰えが気になります。
)また、曲も素直すぎる気が・・。

たしかに、ウォルシュのヴォーカルの衰えは感じられますが、それまでのカンサス
の辿ってきた道のりを考えれば、ここでまたこういったアルバムをだしてきたとい
うのは、とてもうれしいです。曲が素直といっても、カンサスは以前から素直な曲
でヒットしてきましたから、それほど違和感はないです。もちろん、欲を言えば
複雑なインストパートのある曲を一曲くらい入れて欲しかったとは思いますが。


No 0061 Jun'ya97/10/02 18:28
タイトルRe:ノリの弁明(その1)

))「距離を置いた立場」というのは?
)
)メディアを鵜呑みにしないと言うことです。(ジュンヤさんの
)おっしゃるように、自分の耳で確かめるということです。)
)ですからメディアを否定するのでもなく、かといって、
)盲信するのでもないという意味です。

それが当たり前のことだと思います。

))私がメディアに求めるのは、バンドへの愛情や理解ではなく、的確な批評
))能力です。
)
)その通りですね。
)ただ僕は、最近メディア(少なくとも音楽関係の)に的確な
)(つまりは客観的な)批評能力を求めることは理想なんじゃ
)ないかなって思い始めてるんです。
)というのも、音楽は主観、感性のカテゴリーに属するもので、
)絶対とか客観、知性といった視点からはどうしても「的確」には
)とらえきれないと思うんです。欺瞞だと思うんですね。

そうですね。だから私は普通の音楽誌よりも楽器専門誌をよく読むように
なったんだと思います。そこで述べられるのは音楽の善し悪しよりもむし
ろ、楽器のコントロールに関してですから。こればっかりは客観的な評価
が可能だと思います。

しかし、音楽の魅力は楽器の上手、下手でははかれません。そこがまた難
しい。

やはり自分の耳で判断するしかないんですよね...


No 0062 **97/10/02 18:43
タイトルRe:カンサス

)みなさんはカンサスのアルバムではどれが一番好きですか?
)
)うーん、私は "Point Of Know Return" でしょうか...むつかしい。

ぼくは「LEFTOVERTURE」かな。最後の「超大作」(笑)は、鳥肌がたちました。
「THE WALL」は感傷的にとてもそそられる曲ですね。歌詞カードを読みながら聴いている
と、本当にメロディと歌詞が一体になって届いてくる、といった感じです。ぼくは、わり
と曲を作ってから、そのうえに詞を乗せてしまうので、やはり、メロディとの同時性がい
まいちなんですよね。やはり、ウオルシュはポップの人なんだな、と思う曲ですね。

ウオルシュって、ボーカルスタイル、すごくソウルフルじゃ無いですか?イエスとかとは
対照的ですね。

))また、カンサスの「FREAKS OF NATURE」についてはどう思われるでしょうか?
))僕はやはり、このアルバムではウオルシュのボーカルの衰えが気になります。
))また、曲も素直すぎる気が・・。

)たしかに、ウォルシュのヴォーカルの衰えは感じられますが、それまでのカンサス
)の辿ってきた道のりを考えれば、ここでまたこういったアルバムをだしてきたとい
)うのは、とてもうれしいです。

そうですね。原点回帰、という気力が感じられますね。それまでの活動って・・。でも、
再結成してからなにかのインタビューで、好きなバンドは?という問に対して、「僕たち
が今ここで好きなバンドをあげたら、「ゲーッ、カンサスが好きなバンドなんか俺、聴く
のやめよう」とかいわれて、そのバンドに迷惑だから、言わないでおくよ」といったこと
を言っていましたが、そんなに卑屈にならなくてもいいのに・・・。

>曲が素直といっても、カンサスは以前から素直な曲でヒットしてきましたから、それほ>>ど違和感はないです。もちろん、欲を言えば複雑なインストパートのある曲を一曲くらい入れて欲しかったとは思いますが。

僕は親しみやすく複雑なところに良さを感じていたんですけどね。あの三作の印象が強い
モノで・・。

エレファンテのソロアルバムって良いんでしょうかね。


No 0063 Jun'ya97/10/02 18:54
タイトルRe:ノリの弁明(その2)#1

)でもそう考えると、メディアの人間の大半がメディアで発言する
)あるいち個人ととらえざるをえないとも思うのですが。

その通り。

)従って、ジュンヤさんのおっしゃるメディアというもの自体が
)幻想であって、ただ在るのは、そこで発言する具体的な個人
)の主観だけだ、と考えるのが妥当ということになりますね。
)そうすると、やっぱりメディアに的確な批評能力を期待するのは
)ある意味で「理想」ということになると思うのですが。

そうです。だからこそ自分の耳を信じよう、ということなんです。
的確な批評というのはどんなものなのか、未だによくわかりませんが、
とりあえず期待だけはしています (^_^)。
読み手の想像を膨らませるような、かつむやみに褒めちぎるでもない
ようなコメントが欲しいと思っています。
そのような点で、私の CD Review は最悪ですが。

また、書き手には十分な知識があると良いですね。それを十分な知識
のない読み手にわかるように書いてくれるともっと良い。
そういった意味では伊藤正則氏はかなり良いと思うのですが、やはり
必要以上の思い入れが文面からあふれでているのが問題だと思います。


No 0064 Jun'ya97/10/02 18:55
タイトルRe:ノリの弁明(その2)#2

))ですから、彼の感じた「非常にすばらしい」というのが彼個人のコメント
))である以上、ノリさんや私が「非常にすばらしい」と感じなければいけない
))なんていうことはないんです。
)
)それはごもっともです。
)
)というよりも、僕は今までの政則氏の発言、記事等から
)彼の音楽的嗜好(特にDTを気に入っているポイント)
)が僕とよく似ていると思ったのです。

なるほど。

)ジュンヤさんも、もしかしてご友人の中で「こいつが良いと言うなら
)一度このバンドも聞いてみようかな」っていうような思いにさせてくれる
)方いらっしゃいませんか?

もちろんいます。ただ、それはその音楽に触れるきっかけであって、
最終的な感想はその友人のものとは別ですよね。けっして「彼が気に
いっているから、僕も気に入るはずだ」とは思いません。

)政則氏は僕にとってそういう存在なのです。ですから僕個人としては
)彼に的確な批評能力と言うよりも、彼自身の独断的な直感を
)求めるのです。

そう感じる人が多いことは理解できます。彼はとても影響力がある
人物だと思いますから。それに、彼の知識が尋常ではないというこ
とも認めます。ですから、彼の嗜好についてゆくことで、たくさん
の発見ができるということも事実ですね。私も一時期そうしていろ
いろなアルバムに触れました。

)彼が良いと言うんだったら、すぐには判断を下さずに、もう少し
)聞いてみてから、結論を下そうと。ただこれはあくまでも僕が政則氏
)に求める主観的立場なのでそれを他者にまで求めようとはもちろん
)思いませんが。

ノリさんの気持ちは良くわかりました。
ただ、私の気持ちでは、「誰がどういっていようと、好きか嫌いか
の判断は自分でする」ということなんです。でも、これまた、他人
に押しつけることではありませんね。


No 0065 Jun'ya97/10/02 19:01
タイトルRe:ノリの弁明(最終)

))少なくとも私は、アルバム全体の焦点が全く定まっていない。
))そう感じています。
)
)アルバム全体の焦点ですか?
)そうですね。ジュンヤさんのおっしゃるとおりなのかも知れません。
)確かに僕自身、最後まで聞こうと思わない曲も多いですね。

そういうふうに感じる Jammer が多いこと(笑)。
それで "Metropolis Part II" のレコーディングをすることを公言したん
じゃないですかね。

)ところで、前回ジュンヤさんに書いたメールで
)ラッシュのアルバム名をいくつか書きましたが
)何と後で見てみて、大事なアルバムが抜けていることが
)わかりました。
)
)それはHold your fireです。
)僕はこの1曲目でラッシュのファンになったのです。
)(何で抜けてたんだろ?)

"Force Ten" ですね。かっこいいです。ベースのドライブ感がたまりません。


No 0066 **97/10/02 19:05
タイトルRe:ノリの弁明(その1)
URL:

そうですね。だから私は普通の音楽誌よりも楽器専門誌をよく読むように
)なったんだと思います。そこで述べられるのは音楽の善し悪しよりもむし
)ろ、楽器のコントロールに関してですから。こればっかりは客観的な評価
)が可能だと思います。

そうなんですよね。すごくわかります、わかります。「音楽」というものになにか客観的
な基準となるモノを求めて、一番矛盾が少ないのは、そういったところですからね。

辻邦生の文章で主人公が「建築などのデザインは、「物理的法則」という確固とした基盤
に支えられている。どんなデザインもその法則を無視しては成り立たない。ところが、芸
術というものはそれがない。だから、わたしは芸術にもそういったものを求め始めたので
す」という下りがありましたけれども、とても共感できました。

音楽に、それと同じようなモノを求めるとすると、結局楽器的技術論になって行くように
思えます。誤解を恐れずに言うと、クラシックの世界ってそれっぽいところがなきにしも
あらずです。だって作曲に「これはしてはならない」っていう「禁則」がありますもん
ね。もちろん。そういったモノを無視することは今ではクラシックでも常識ですが。

僕が声楽をやっていたときも「正しい」発声というのがありました。ある意味、こういう
考え方は楽です。確かに、生理学的に正しい声のだし方っていうのか確固として存在して
いますものね。

僕は昔、音楽を聴くときに、「これはミックス的に、メインボーカルとコーラスが同じ周
波数帯でぶつかっているから駄目だ」とか、「このエフェクトのリリースタイムがギター
とそろってない」とか、「このコード進行は理論的におかしい」とか、そういう聞き方を
していた時期がありました。

)しかし、音楽の魅力は楽器の上手、下手でははかれません。そこがまた難
)しい。

さっきの本の中にこんな部分がありました。「でも、そういった、客観的で確固たる基準
を追い求めていくうちに、私は一つのことに気づきました。それは、そういった、客観性
を求めるうちに、自分が意味深く人生を送るとか、自分の内的な世界が軽視されていくと
いうことです。」

>結局自分で判断するしかないんですよね。


No 0067 Jun'ya97/10/02 19:28
タイトルRe:カンサス

))みなさんはカンサスのアルバムではどれが一番好きですか?
))
))うーん、私は "Point Of Know Return" でしょうか...むつかしい。
)
)ぼくは「LEFTOVERTURE」かな。最後の「超大作」(笑)は、鳥肌がたちました。

それは同感です。あれが余ったリフの寄せ集めの曲とは思えません。
ともかく、"Leftoverture" 前後のアルバムはどれも好きです。
あと、1st も結構好み。

)ウオルシュって、ボーカルスタイル、すごくソウルフルじゃ無いですか?イエスとかと
)は対照的ですね。

ヴィデオなんかを見ると、ソウルフルというか、肉体派ですよね(笑)。
上半身裸で歌いまくるし(笑)。汗だくで。

)))「FREAKS OF NATURE」
)
))たしかに、ウォルシュのヴォーカルの衰えは感じられますが、それまでのカンサス
))の辿ってきた道のりを考えれば、ここでまたこういったアルバムをだしてきたとい
))うのは、とてもうれしいです。
)
)そうですね。原点回帰、という気力が感じられますね。それまでの活動って・・。

ま、あれは時代の流れということで。しょうがなかったんでしょ。

)でも、再結成してからなにかのインタビューで、好きなバンドは?という問に対して、
)「僕たちが今ここで好きなバンドをあげたら、「ゲーッ、カンサスが好きなバンドなん
)か俺、聴くのやめよう」とかいわれて、そのバンドに迷惑だから、言わないでおくよ」
)といったことを言っていましたが、そんなに卑屈にならなくてもいいのに・・・。

あれは彼等流のジョークだと思ったんですが。

)僕は親しみやすく複雑なところに良さを感じていたんですけどね。

そう、そこがカンサスの良いところだと思います。で、"Freaks Of Nature" では
その複雑さがもう少し欲しいかな?というところでした。でも、ライヴでは古い曲
と全然違和感なく並んでいましたよ(と、行ったわけでもないのに知っている私)。

)エレファンテのソロアルバムって良いんでしょうかね。

それ、聴いていないどころか知らなかったです。


No 0068 weinrib97/10/03 06:27
タイトル白熱してますね

皆さん真夜中に白熱した論議をたたかわせてらっしゃるんですね
...若い(^_^;)
それぞれ独自のご意見をお持ちの様ですが、どの方もきちんと
理論だてて書いてらっしゃるのにとても感心いたします。
私もこれぐらい論理的な文章が書ければいいのに、とうらやましくなりました。

No 0069 **97/10/03 14:43
タイトル濃すぎて

URL:
最近書き込みの内容が濃すぎて、誰も書き込んでこないようになってるんですけど・・・
(笑)。


No 0070 ノリ97/10/03 16:28
タイトル確かに・・・

確かに濃いいですね(笑)。
ちょっと騒ぎすぎてしまいました。
ジュンヤさん怒ってるかな?

ところで皆さんFEEL SO BADってバンド知ってます?

もし聴かれたことのある方がいらっしゃればコメントを
聴きたいのですが・・・

特にDTファンの方々、よろしくお願いします。

あっ!でもこんなコメント求めるとまた議論になりそう・・・・・(笑い)


No 0071 ノリ97/10/03 16:42
タイトルニューアルバムについて

この前気づいたんですけど(議論が白熱していて言えなかった(笑い))
DTのニューアルバムの2曲目って、曲の進行(特にサビへの移行の仕方)
が全作の2曲目のCaught in a webとよく似てるなぁと密かに思ってるのは
僕だけでしょうか?

あと個人的に11曲目(最後)が気に入ってます。

でも・・・やっぱりこれもScared, Learning to live, A change of seasons
と比べると見劣りするような、しないような・・・・・
複雑な気分です。

何か、待ちに待ったニューアルバムを買った「ついで」に、
「衝動買い」したビョークのホモジェニックスとマイルス(・デイヴィス)のTUTUばかり
最近かけている自分が悲しい・・・・・

No 0072 **97/10/03 17:44
タイトルRe:ニューアルバムについて

URL:
)DTのニューアルバムの2曲目って、曲の進行(特にサビへの移行の仕方)
)が全作の2曲目のCaught in a webとよく似てるなぁと密かに思ってるのは
)僕だけでしょうか?

そうですかね?僕はあまり思わないですけど・・。デズモンド・チャイルドが書いた部分
はさびの部分なんでしょうかね。

)あと個人的に11曲目(最後)が気に入ってます。

中間のギターソロがもろホールズワースですよね。
また、議論を呼びそうですが、最近ペトルーシのギターソロって、前に比べて魅力が僕に
とっては薄いです。

 僕はずっとペトルーシのギタースタイルは整然と構成されたフレーズを弾いて一番魅力
を発揮するタイプだと思っていました。

 僕はルカサーとかジェイ・グレイドンといったギタリストが好きなんですが、それらの
ギタリストに比べて、彼はタメたり、ツッコんだりといった、感情的な表現をあまりしな
いように思います。なんか、感情がいまいち移入できないんですよね。
 そういった弱点が、スポンテイニアスなフレーズを弾くと露呈されるような気がしてい
ます。「take away my pain」のギターソロの途中の早弾きは、まるで、よくありがちな
「弾くことなくなったから早弾き」的な必然性のないフレーズに聞こえてしまう・・。

それでも、ライブなどでそう言ったモノを「アドリブ」的に解釈して演奏するのならば、
と思いますが、いままでと同じスタイルだったらあれを再現するわけですよね。

やはり、ひたすらノングルーブに、無機的に整然と構成された曲を演奏する彼らが僕は一
番好きですね。

)でも・・・やっぱりこれもScared, Learning to live, A change of seasons
)と比べると見劣りするような、しないような・・・・・
)複雑な気分です。

見劣りする気が、僕はします。Scaredもそういった意味では、僕にとってはどうかな。

)何か、待ちに待ったニューアルバムを買った「ついで」に、
)「衝動買い」したビョークのホモジェニックスとマイルス(・デイヴィス)のTUTUばか
り最近かけている自分が悲しい・・・・・

ぼくは最近ジョセフ・ウイリアムスのソロアルバムを聴いています(笑)

No 0073 ぐしけん97/10/03 19:02
タイトルお邪魔します。

こんにちは。なんか白熱して いるようですが、自分は週に一回書き込むのが
やっとなので、知識もスピードもついてけないと思います。
どうか許してください。
こういった文章を書くのも久しぶりで、あまり慣れないもので。
(既におっさんである)

Jun'yaさん

)ところで、アメリカのツアーってこないだ終わった T4E tour の
)ことですか? 

そうなのです。実はCDnowのRushのページのリンクからNMS、Yahooとたどって
ここに着いたのですが、それまではこんなに大規模なT4E tourが
行われていることすら知りませんでした。
それ以来様々なHP上でRushの情報を、知るにつれ私のRushに対するイメージは
全く変わってしまいました。
それは端的に言えば、「ステージの上に今日も明日もいる存在がRushである。」
或いは、「おらの町に今年もやってきて圧倒的な演奏を聴かせて去っていくRush」
そして「RUSH,FBN,COS,......,T4Eのすべてが今のRushである」と言うことです。
私は今、中学高校時代以来のRush一人ブーム状態です。(^^;)
また多くのハードコアなフアンがネットにいることを知り、嬉しく思ってます。

weinribさん

)数ヶ月前のことですが渋谷のTower Recordの洋書売場にはまだ 
)ありました。Rushファンでまだご覧になってない方は今の内に 
)入手されてはいかがでしょうか。

今週覗いて見たのですが、どうやらもうないようです。
久しぶりに人波にもまれて、気持ち悪くなってしまいました。
(やはりおっさんである。)


No 0074 Jun'ya97/10/03 21:12
タイトルRe:確かに・・・

)確かに濃いいですね(笑)。
)ちょっと騒ぎすぎてしまいました。
)ジュンヤさん怒ってるかな?

怒ってません(笑)
おもしろくて良いんですが、確かに傍目には異様に写るでしょう(苦笑)。
しばらく「普通に」してましょうか。

)ところで皆さんFEEL SO BADってバンド知ってます?

知らないです。詳しく教えてください。

No 0075 Jun'ya97/10/03 21:26
タイトルRe:ニューアルバムについて

)DTのニューアルバムの2曲目って、曲の進行(特にサビへの移行の仕方)
)が全作の2曲目のCaught in a webとよく似てるなぁと密かに思ってるのは
)僕だけでしょうか?

僕もあまり感じませんでした。
それよりも、"Burning My Soul" のアルバムでのアレンジが、(先に演奏された)
ライヴでのアレンジよりもずっと "Lie" に近く感じました。

))あと個人的に11曲目(最後)が気に入ってます。
)
)中間のギターソロがもろホールズワースですよね。

ですね。コード進行も、ホーさんのいた UK の中のある曲とほぼ一緒です。
それが悪いとはいいませんが、そっちを聴きたくなってしまう。

)また、議論を呼びそうですが、最近ペトルーシのギターソロって、前に比べて魅力が
)僕にとっては薄いです。

) 僕はずっとペトルーシのギタースタイルは整然と構成されたフレーズを弾いて一番
)魅力を発揮するタイプだと思っていました。

そうそう!その通りです。1st でインギーっぽく感じたものの、2nd ではそれがもっと
メカニカルな感じになっていて、すごく魅力的に感じたものです。

)ています。「take away my pain」のギターソロの途中の早弾きは、まるで、よくあ
)りがちな「弾くことなくなったから早弾き」的な必然性のないフレーズに聞こえて
)しまう・・。

(笑)。かれの教則ヴィデオは見たことあります?私はヴィデオは見たことがないの
ですが、クリニックの隠しどりのテープなら聴いたことがあるんですよ。今度、最近
のクリニック(8月)の隠しどりヴィデオも手に入りますが。ともかく、そこで彼は
「僕は、早弾きやスイープなどのテクニカルなプレイは、自然にわいてくるタイプ
ではないんだ。あらかじめアレンジを決めておいて、そこにきたら「せーのっ」って
感じで弾くんだよ(笑)」っていっているんです。
これが、彼のギターソロのある面を明らかにしていると思います。

)やはり、ひたすらノングルーブに、無機的に整然と構成された曲を演奏する彼らが僕は
)一番好きですね。

そうですよね... 95年10月の "ACOS" の日本ツアーの時も演奏しましたが、"Lost
Without You" というほぼギター・ソロの曲があるんですが、これが、たぶん目指して
いるのはクラプトンとかゲーリー・ムーアなんかのような、甘ったるいギター・ソロ
だと思うんですよ。でも、あまりそう感じられないんですよね。はっきり言って、
よくない。それより、アレンジし尽くしたようなソロで良いから、無機的な、攻撃的
な、かつきれいなソロを弾いて欲しいな。


[The Sphere BBS] - BBS back log 051-075

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