The Rudess Experiment |
Scarred Records (SC199812) |
SETLIST:
- Pull Me Under
- Caught In A Web
- Lie
- Lifting Shadows Off A Dream
- >> Voices
- Take The Time
----------- Burning My Soul
----------- Cover Medley: Over My Head (King's X)
- >> Moby Dick (Led Zeppelin)
- >> The Trooper (Iron Maiden)
- >> YYZ (Rush)
- >> War Pigs (Black Sabbath)
- >> Hot For Teacher (Van Halen)
- >> Smoke On The Water (Deep Purple)
- >> Mean Streets (Van Halen)
- >> Caught In A Web (Snippet)
- >> Walk This Way (Aerosmith)
----------- Perfect Strangers (by Nightmare Cinema)
----------- Ending for Spanish FM Broadcast
Length: (73:37)
Sources/ Sound Qualities:
- Tracks 1-6: 09/09/94 Concrete Foundations Forum, Burbank, CA
- (Soundboard Recording; 48mins)
- Sound Quality: A
- Track 7,19: 04/05/98 Esparrago, Granada, Spain
- (FM Broadcast; 6mins)
- Sound Quality: A-
- Tracks 8-17: 05/22/98 Lubbock, TX
- (Audience Recording; 12mins)
- Sound Quality: B+
- Track 18: 05/24/98 San Antonio, TX
- (Audience Recording; 6mins)
- Sound Quality: A
Review (in Japanese) |
- Kanji Code : Shift-JIS - |
このブートの売りは、なんといっても雇われメンバーとしてたった1度だけ DT と共にステージに上がった Jordan Rudess の演奏を捉えているところです。しかも、これまでテープ・トレーダーの間に出回っていた音質の悪いオーディエンス録音のテープではなく、正真正銘のサウンドボード録音をソースにしているのですから、興奮しないわけにはいきません。
これはアルバム Awake のリリース前に行ったショウ・ケースのステージで、残念ながら7曲しか演奏しておらず、ここに収められている7曲で完パケです。前述のオーディエンス録音のテープでは 'PMU' の前には前説が、'TTT' のあとには次のバンドのための前説が確認できるので確かです。肝心の Rudess の演奏ですが、完全にステレオで Kevin よりも多彩な音色を使っていたことがはっきりとわかります。基本的には Kevin の演奏をベースにしていますが、かなり印章の異なる演奏です(ただしソロは完コピ)。よいか悪いかはおいておいて、たった1度の演奏のためにここまでやっているプロ根性はさすがです。
メインのショウが短いものなので、このブートでは残りのスペースを埋めるため、3つの音源を収録しています。ひとつは '98年4月のスペインでのショウから 'Burning My Soul'。これは OIALT にも収録されなかったために収録したとのこと。FM 放送音源が元になっています。次は同じく '98年のテキサスでのショウから、カヴァー・メドレーを収録。KJL と DS はお休みタイムでしょうか(笑)、トリオ演奏です(ただし 'War Pigs' のみドラム・テクが熱唱してます)。最後は「Nightmare Cinema としての最後のパフォーマンス」と銘打たれた、'98年5月24日の 'Perfect Strangers' です。どれも聴きごたえがあるものばかりです。メインの 09/09/94 はノイズのない、マスターから直接落としたと思われる音質です。しかし、小さい会場でのサウンドボード録音にありがちなように、ギター、ベースの音は小さめです(会場ではアンプ直の音が支配的なため)。ただ、かえって Rudess の演奏がよく聴こえるという結果になっています。また、冒頭では PA 卓の音量操作が、演奏途中では Rudess の音色切り替え直後の音量操作がわかります。
'BMS' の FM 放送音源はエアチェック・テープが元と思われ、少しノイズが乗っています。また、イントロでは DJ の喋りが被ります。多少こもっているもののステレオで、悪い音ではありません。
カヴァー・メドレーはオーディエンス録音です。おそらく DAT で録音されたものですが、少し遠い音でこもっています。また、観客も結構うるさいですね。
最後の 'Perfect Strangers' も DAT 録音が元でしょう。ジャケット表はあまり大したことがありませんが、裏ジャケットはハイセンスな画像処理を施したもので、非常にきれいです。また、ジャケット内部には 09/09/94 のショウの写真(MP の後ろの壁に Foundation Forum と書かれています)が13点使われており、その点でも非常によくできていると言えます。また、このレーベルの売り文句通り、雑誌並みの紙質/印刷です。当然、クレジットもしっかりしたものになっています。CD-R の表面にも(インクジェット・プリンタによるものですが)きれいなラベルが貼ってあります。
DT の歴史上もっとも変わったショウのひとつですし、この高音質です。ファンは押さえておきたいところですね。しかも、このブートのリリース直後に Jordan Rudess は本当に DT のメンバーになってしまいましたし。CD-R だという点を除いて、トータルな出来も非常にいいのでおすすめです。但し普通の店では手に入りませんが‥‥
この CD はかなおかさんにお借りしました。ありがとうございました。