輝国山人の韓国映画
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▼親しい先輩の葬式の知らせをもらい,久しぶりに韓国のテグ(大邱)を訪れた北京大学教授のチェ・ヒョン(パク・ヘイル)は,ふと,亡くなった先輩と一緒に7年前に見た一枚の春画を思い出して,衝動的にキョンジュ(慶州)へ向かう。
▼春画があった伝統茶屋を訪ねたチェ・ヒョンは,そこの美しい女主人コン・ユニ(シン・ミナ)と出会う。
▼すぐに春画を見られないのかと訊いたチェ・ヒョンは,思いもかけず変態(?)と誤解されて,茶屋を出たチェ・ヒョンは,過去の恋人ヨジョン(ユン・ジンソ)をソウルからキョンジュ(慶州)に呼ぶ。
▼懐かしむチェ・ヒョンとは違って,ずっと不安を感じているヨジョンは,すぐにソウルに帰ってしまう。
▼再び茶屋を訪ねてきたチェ・ヒョンを見守ったユニは,徐々に好奇心を感じるようになり,ユニの夕方の酒の席にまで同席することになったチェ・ヒョンとユニの間に奇妙な気流が流れ始める。
蠱惑(こわく)的な都市キョンジュ(慶州)での腹黒い心いっぱいの1泊2日
[制 作 年] 2014年 [韓国封切] 2014年6月12日 [観覧人員] 63,390人 2014年 第56位 (韓国映画データベース 年度別ボックスオフィス) [原 題] 慶州(キョンジュ) 경주 [日 本 題] 慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ [日本公開] 2019年6月8日 [英 語 題] Gyeongju [ジャンル] メロドラマ,コメディー [原 作] [Producer] チェ・ジヨン、ユ・ビョンオク [脚 本] チャン・リュル [脚 色] オ・リュミ [監 督] チャン・リュル [第8作] [助 監 督] チョ・ヒョンジョン [撮 影] チョ・ヨンジク [照 明] チュ・ギョンヨプ [編 集] キム・ヒョンジュ [音 楽] ハン・ミングク [美 術] キム・チョヘ [日本語翻訳] 泉 千春 [出 演] パク・ヘイル → チェ・ヒョン 北京大学 東北アジア政治学 教授 シン・ミナ → コン・ユニ 伝統茶屋アリソル 主人 ユン・ジンソ → キム・ヨジョン チェ・ヒョンの後輩・過去の恋人 キム・テフン → イ・ヨンミン 刑事 カク・チャヒョン → イ・チュノン チェ・ヒョンの先輩 シン・ソユル → タヨン コン・ユニの友だち ペク・ヒョンジン → パク教授 北朝鮮学 リュ・スンワン → カン先生 フローリスト [映画監督] イ・ウヌ → キム・チャンヒの妻 チョン・インソン → 若い案内員 観光案内所 キム・ミスク → 中年の案内員 観光案内所 チェ・ベヨン → 若い占い/女子高校生 泉 千春 → 日本人観光客1 増渕 はる美 → 日本人観光客2 イ・ヒョンジョン → 母 [ドキュメンタリー映画監督] キム・スアン → 女 娘8歳 Chen Yue → チェ・ヒョンの妻(声) キム・ドンヒョン → 空港 乗客 スーツケースを引いている2人組 [制作者] ナ・ギョンチャン → 空港 乗客 スーツケースを引いている2人組 [制作者] キム・ウジュ → 空港 乗客 パク・チノン → 空港 乗客 キム・ドンヒョン → 空港 乗客 キム・ソへ → 空港 乗客 イ・セリョン → 空港 乗客 オ・リュミ → 空港 乗客 ホン・スヨン → 空港 乗客 チェ・テイム → 葬儀場 弔問客 キム・ボスン → 葬儀場 弔問客 キム・ジョンウ → 葬儀場 弔問客 イム・ジンウク → 葬儀場 弔問客 ユン・サンイル → 葬儀場 弔問客 [ブームオペレーター] ホン・ソンウン → 葬儀場 弔問客 [制作室長] パク・ヨンチョル → 市外バスターミナル 乗客 [マネージャー部門] ユ・ビョンオク → 市外バスターミナル 乗客 [プロデューサー] キム・ヨジョン → 市外バスターミナル 乗客 [演出部] Maxa Winiger → 観光案内所 外国人観光客 Hugo Winiger → 観光案内所 外国人観光客 イ・グァヌン → 男子高校生 ソン・スンエ → 幼稚園 院長 パク・アルム → 幼稚園 先生 キョンジュ(慶州)幼稚園児 ピョルニム(お星様)幼稚園児 オリニチプ(子供の家)幼稚園児 キム・ソプウ → コンビニ アルバイト イ・ギヨン → クッパブ屋 主人 チョ・ヒョンジョン → 新キョンジュ(慶州)駅 喫煙女 [助監督] パク・チェウン → 新キョンジュ(慶州)駅 喫煙軍人 [撮影部] キム・ジュヒョン → 新キョンジュ(慶州)駅 乗客 [制作支援] キム・テヒ → 新キョンジュ(慶州)駅 乗客 [制作支援] キム・ギュス → 新キョンジュ(慶州)駅 乗客 キム・ジュヒョン → 暴走族 ヤン・ヒマン → 暴走族 [制作部] オ・セヒョン → 暴走族 [演出部] キム・ソル → 酒の席 男一行 イム・サンムク → 酒の席 男一行 ソ・ジョンギル → カルククス店 社長 コ・ユヒ → ジョギングをする男女 キム・チョヘ → ジョギングをする男女 [美術] イ・ハンミン → ジョギングをする男女 [データマネジャー,現場編集] イ・ビョンジン → タクシー運転手 チェ・グヌ → タクシー運転手 クォン・ビョンス → 路地で大声を張り上げる男(声) [撮影部] 特別出演 キム・ハクソン → キム・チャンヒ チェ・ヒョンの先輩 友情出演 イ・チュニョン → 陵を守る男 [映画制作者:(株)シネ2000 代表] キム・ホヨン → 大極拳をする男 [トングク(東国)大学美術学部西洋画教授] イ・ジュンドン → 酒の席 男 [映画制作者:パインハウスフィルム(株)代表 ナウフィルム(株)代表 イ・チャンドン監督の実弟] ソン・ホチャン → 酒の席 男一行1 [国会議員,弁護士] パク・チェヒ → 演技の練習をする男 [編集でCut] イ・イルスン → ヌンポダウォン(陵浦茶園)主人 [編集でCut] チェ・イルスン → マンウォルサ(望月寺)僧侶 [編集でCut] [受 賞] 2014 第15回 釜山映画評論家協会賞/技術賞(チョ・ヨンジク) 2014 第34回 韓国映画評論家協会賞/監督賞、会員選定ベスト10 2015 第2回 野の花映画祭 審査委員特別賞 (シン・ミナ) 2015 第5回 シネマテークKOFAが注目した韓国映画 選定作 [映 画 祭] 2014 第67回 ロカルノ国際映画祭 国際競争部門 公式招待 2014 アジアフォーカス・福岡国際映画祭 2014 Focus on Asia 部門 公式招待 2014 第39回 カナダ トロント国際映画祭 City to City 部門 公式招待 [時 間] 149分 [観覧基準] 15歳以上 観覧可 [制 作 者] ナ・ギョンチャン,キム・ドンヒョン,チャン・リュル [制作会社] (株)インベントストーン,(株)リュルフィルム [制 作 費] [D V D] オデッサ・エンタテインメント(DVD 4,800円+税)2021/9/24発売 [レンタル] [H P] http://apeople.world/gyeongju/(日本) [撮影場所] キョンジュ(慶州)市 伝統茶屋アリソル(ノドン(路東)洞) → チェ・ヒョンが行ったコン・ユニの店 ロータリー ヘジャンクク 下記 [おまけ]の記事と写真を見てください。 → チェ・ヒョンとキム・ヨジョンがヘジャンククを食べた店 主人のおばさんも出演。 キム・ヨジョンが泣いていると,「男が女をどうして泣かせるの」 というセリフをしゃべります。 ウリスーパー → チェ・ヒョンとキム・ヨジョンがミネラルウォータを買って飲んだ店 二人が占ってもらった簡易占い所は,この店の前にありました。 チャンドクテ → チェ・ヒョンがコン・ユニと一緒に行ったハンシクタン(韓食堂) 北朝鮮学のパク教授やフローリストのカン先生らに会います。 プルグクサ(仏国寺)の近所にあります。 キョンジュ(慶州)駅 → 駅前にチェ・ヒョンが訪れた観光案内所があります。 (と書きましたが,) 改めて映画を見てみると,この観光案内所は,高速バスターミナルと市外バス ターミナルの間にある観光案内所のようです。 新キョンジュ(慶州)駅 → ソウルから来たキム・ヨジョンをチェ・ヒョンが迎え,見送った駅です。 テルンウォン(大陵苑)一帯の古墳群 → チェ・ヒョンたちが古墳の上に登って、陵を守る男から叱られたりします。 ポムン(普門)観光団地内 ポムン(普門)湖 → 大極拳をする男がいます。 チェ・ヒョンが飛び石の橋を歩きます。 伝統茶園 ヌンポダウォン(陵浦茶園)(ノドン(路東)洞) → 編集でカットされました。韓国DVDでは,見られます。 春画を描いたキム・ホヨン教授の奥様が経営されているそうです。 春画もここにあるそうです。 マンウォルサ(望月寺) → 編集でカットされました。韓国DVDでは,見られます。 キョンジュ(慶州)市民チョンブン葬儀場 → キム・チャンヒの葬儀が行われた場所 チョンチュン(青春)ゲストハウス(ノソ(路西)洞) → コン・ユニの家として撮影されました。 パルパル ソンカルグクス → チェ・ヒョンがコン・ユニの家に泊まった翌朝にカルグクスを食べます。 キョンジュ(慶州)ヒルトンホテル キョンジュ(慶州)市庁 テグ(大邱)広域市 テグ(大邱)国際空港 → チェ・ヒョンが先輩の葬式のため到着します。 [挿 入 曲] 愛
作詞 /作曲:ペク・ヒョンジン、音楽:ペク・ヒョンジン、パン・ジュンソク 湯飲み茶碗(찻잔)
作詞/作曲:キム・チャンワン、歌:ノゴジリ(노고지리) 美しい拘束(아름다운 구속)
作詞:ハン・へ、作曲/歌:キム・ジョンソ 忘れません(못 잊겠어요)
作詞/作曲:ナム・ソクヒョン、歌:キム・スヒ(金秀姫) [M-Video] [Private ] K-DVD【76】(3,000-2021/06/27) 2014.9.17 アジアフォーカス・福岡国際映画祭 [お ま け] NAVER 영화 KMDb(韓国映画データベース) ・伝統茶屋アリソルの春画については,チャン・リュル監督が,1995年に初めて キョンジュ(慶州)を訪れたとき,実際に伝統茶屋アリソルの壁に描かれていたの だが,7年後に再び訪れたときには,その春画は消えていたそうだ。 ・その後,この春画の作者は,太陽,山,水,松,不老草,亀,鶴など<十長生 (シプチャンセン)>を素材にした図を主に描く世界的な<十長生画家>として有 名なトングク(東国)大学美術学部のキム・ホヨン教授だとわかり,教授は,映画 のために春画を再現してくれたそうだ。 ・キム・ホヨン教授は,ポムン(普門)湖の畔で怪しい大極拳をする男としてこの映 画に出演している。 ・チェ・ヒョンが,コン・ユニやタヨンと一緒に行ったハンシクタン(韓食堂)の隣 の部屋で,酔っぱらって歌を歌っていた男は,イ・チャンドン監督の実弟で,イ監 督の映画の制作をしているパインハウスフィルム(株)の代表イ・ジュンドン氏 ・歌っている歌は,トロット(韓国演歌)の女王と呼ばれているキム・スヒ(金秀姫) の「忘れません(못 잊겠어요)」
・また,テーブルに乗ったこの男を降ろし,それを見ていたチェ・ヒョンに「よく見 ましたか」と言って戸を閉める男は,京畿道ウィワン(儀旺)市・クァチョン(果 川)市選出の国会議員で弁護士のソン・ホチャン(宋皓彰)氏 ・チェ・ヒョンたちが会食の後に行ったカラオケで,ヨンミンとタヨンが歌った歌は, キム・ジョンソの「美しい拘束(아름다운 구속)」
という歌 ・コン・ユニ役のシン・ミナが,カラオケで歌った歌は,ノゴジリ(노고지리)の 「湯飲み茶碗(찻잔)」
という歌で,自分で選んだのだそうだ。 ・キョンジュ(慶州)市に行って,撮影地を訪ねてきました。 ・チェ・ヒョンが,ソウルから呼び寄せた過去の恋人キム・ヨジョンと行った <ロータリーヘジャンクク>です。 ・キョンジュ(慶州)駅に近いパルウジョン(八友亭)のヘジャンクク通りにあります。 ・店内には,映画のそのシーンの写真や新聞記事がたくさん貼ってありました。 ・映画にも出演して,台詞までしゃべった主人のおばさん(おばあさん?)もいて, お願いすると,快く写真を撮らせていただきました。
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<ロータリーヘジャンクク> 2018.04.28 撮影 | <ロータリーヘジャンクク> 2018.04.28 撮影 |
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<映画「慶州」の一場面> | <ロータリーヘジャンクク> 2018.04.28 撮影 |
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<映画「慶州」の一場面> | <ロータリーヘジャンクク> 2018.04.28 撮影 |
・2023年にヘジャンクク通りを訪問しましたが、ヘジャンクク店は、1軒を残すのみになっていました。
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<ヘジャンクク通り> 2023.06.05 撮影 | <キョンジュ ヘジャンクク> 2023.06.05 撮影 |
旅と酒とコリアンシネマ A PEOPLE 新書 56〜72頁 鄭銀淑(チョン・ウンスク)[著] A PEOPLE株式会社 700円+税 2021年