散策の前に、バスが着いたその場で、ツアーデスクの女性に、飛行機の出発時間の確認をお願いすることにしました。女性は、全員分の航空券を持ってきてと。“なんで全員分?便名がわかれば1枚でいいんじゃ?“と思いながらも、まあいっかと、言われたとおり6枚を渡した私達。で、戻ってきたら1枚なくなってるんです。
<教訓1>“心の声”は“自分を守る声”。航空券はコピーをとり、確認にはコピーで対処スベシ。
実はここに、根本的ミス!そこは、ツアーデスクなんかじゃーなく、単なる安ホテルのフロントだったんです。ツアーバスが到着し、真正面にはツアー会社の大きな垂れ幕。どやどやと人が出入し、なんの飾りもないその空間を、旅行会社の事務所と勝手に勘違いしてしまったのは、私たち。
さて、事件はこの先泥沼に。なぜならその女性は、“私は無くしてない、私に責任はない”と否を認めない。その上、私達が6枚渡した証拠は・・どこにも・・ない。
「探してよ!」
しかし、負けられない。約70$がかかっている。が、ベトナム女性は、話に聞いたとおり?気丈で、自分は悪くない、とばかり。挙句の果てに、フロントデスクの上に、宿泊客のキーを出したまま、どっかに消えていなくなる。デスクは無人になり、なんというズサンな管理体制・・と怒っていると、アオザイに着替えた女が出てきたあー!もうーしんじられん。
しかし、メンバーのひとり、唯一英語が話せるUちゃんの頑張りによって、ついに、話の流れに変化が!。女性がベトナム航空へ電話したのです。
「事情は話したから。航空券ナシで乗せてくれると言ってる。今すぐダナンオフィスへ行ったらいい」と。んーなはずあるかいな、と思いつつ、淡い期待もあり、30Km離れたベトナム航空へタクシーを飛ばす。しかし、話はまーったく通じていなかった。
が、Uちゃんはあきらめなかった!ベトナム航空のスタッフを巻き込んで粘る粘る。その粘りの結果なのか、実はその女性も必死に探してくれていたのか、「航空券が見つかった、今からバイクタクシーで送る」という連絡。おーっつ!
しかし、ここからが、また、勝負。バイクタクシー代をどっちが払うか、で大モメ。この時点で時刻は5時。ベトナム航空ダナンオフィスは終了し、シャッターが閉まる。勝負は空港のチェックインカウンターに持ち越されました。こういうとき、日本人なら、受け渡しを確実にするため、誰だれに渡す、と決めた上連絡しますよね。しかしここはベトナム。何度それを説明しても、理解は得られない。私たちは、もう自分たちの運を信じるしかないのです。
さて、空港。チェックインカウンターが見える場所。
「あ!あれ、やない・・あのオッサン?」
それは、ごみごみした客がならぶ中、フツーのオッサンの姿。この人ごみの中、ましてやバイクから離れたバイクタクシーの人を見分けるのは、至難の業だと思ったけれど、いやいや、私の千里眼?もたいしたものです(笑)。
私たちが、走りよっていると、なんと、バイクタクシーおっさんが差し出した1枚の航空券を、カウンターの人は、もろ、「そんなこときいてないわ」というように、返却しているじゃーないですか!「ちょっと、待ったあー、それは、うちらの航空券じゃ!」
本当に、いろいろありまっせ!
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