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Rush Questions? Answers!?

Lyrics

"The Trees" はトリプル・ミーニング?

Thu, 10 Jun. 1998 18:17 +0900 (JST) on The Sphere BBS * Heavy *
お世話になってます&初めまして! ぱっぷさん

Rush の曲にダブル・ミーニングやトリプル・ミーニングの曲が多いのは知っていましたが、私に Rush を教えてくれた友人が "The Trees" はトリプル・ミーニングだと言っていました。単に「カエデ」と「樫」の詩、カナダとフランスを比喩したものまでは分かるんですが、もう1つがどうしても分かりません。お分かりの方、ご教授下さい。

Thu, 11 Jun. 1998 10:55 +0900 (JST) on The Sphere BBS * Heavy *
The Trees weinribさん

これなんですけど、個人的意見を言わせていただければ、あまりそういった事にこだわらない方が良いと思いますよ。この曲に限らずRushの歌詞全般に関してですが。確かにNeilの詞には、このThe Treesの様にある特定の比喩表現を通じてまとめあげているタイプがいくつか見受けられますけが、それもまたあくまでテーマの表現手法の一つに過ぎません。表現したいテーマを入れるのに都合の良い(=彼自身が興味をそそられ、かつ「わかり易い」)比喩表現の器を持って来ているだけですから。

要は、テーマが集約されているであろう一番最後の
 And the trees are all kept equal
 By hatchet, axe, and saw.
という部分にちゃんと辿り着いて、「自分なりに」納得できればそれで充分なのではないでしょうか(^_^)

Thu, 11 Jun. 1998 12:49 +0900 (JST) on The Sphere BBS * Heavy *
The Trees Jun'ya

トリプル・ミーニングについてですが、これは日本盤の Hemispheres の再発 LP (EPIC/SONY 25-3P-269) についていた、堀口正宏氏(Cygnus the Rush's Lyrics Society: 多分早稲田大学にあった Rush の歌詞を研究する会の方)の解説に書いてあったことから、ぱっぷさんのご友人がそう言われたのだと思います。

そこで氏は「この話は、カエデとオークの童話風の話に、人間社会の強者(オーク)と弱者(カエデ)の関係を象徴させているという解釈と、カナダ(カエデ)とイギリス(オーク)の関係を象徴させ、さらには Rush 自身がイギリスでも成功したことの自身を歌っていると解釈できる」と書いています。これをトリプル・ミーニングと言っているのだと思います。

ただ、この歌詞を理解するのに重要なのは、そういったことではなく、もっと本質的な部分を考えることだと思います。Neil は「これは単にひらめきを歌にしただけであって、特にメッセージはない」と言っていますが、僕も weinrib さん同様、最後の "And the trees are all kept equal, By hatchet, axe and saw" という部分にメッセージが込められていると思います。単に、自由を求める弱者の意志が叶い、搾取する強者から自由になった、という歌ではなく、自由になったはいいけれど、それまではなかった新たな問題が生じた、という部分が重要なんじゃないでしょうか。そして、これは Rush が繰り返し歌詞のテーマにしている「自由を得るということは、同時にリスクを背負うことでもあるのだ」ということをなんだと思います。"Something For Nothing" と同じテーマだと思います。

Rush の曲には、こういったとても普遍的なテーマを歌ったものが多いですから、当然いろんな場面に適用できますし、いくらでも違った解釈のしようがあるんですよね。

: 但し、MUSIC LIFE 81年5月号におけるインタビューで Neil は「この詞はイギリスとカナダの関係を装飾して歌っているんだ」と発言しているので、カシがイギリス、カエデがカナダの象徴であるのは事実です。

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